第73回 日本の性教育を改善する10年に1度のチャンスが到来

まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは、

「日本の性教育を改善する10年に1度のチャンスが到来」

です。

★ 現在日本の性教育は、嘘を教えている!?
★ 教室で見えることだけが事実ではない
★ 10年に1度のチャンス! 教育を変えるために今あなたができること

以上の流れでお届けします!

★ 現在日本の性教育は、嘘を教えている!?

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「思春期になると、だれでも遅かれ早かれ異性に惹かれるようになる

(小学校学習指導要綱体育編の記述を要約)

男子は男らしく、女子は女らしく発達する」

(中学保健体育の現行教科書記述を要約)

上記のように、現代日本の性教育は、ものすごい勢いでシスジェンダー異性愛以外のあり方を無いことにしています。

「みんな異性を好きになりますよー」「男は男らしく、女は女らしくなりますよー」とか、もう、主義主張とかそういうレベルじゃなく単純に

嘘じゃん

って話よね。

中には、
・社会科において人権問題としての切り口で「LGBT」という言葉を教える。
・授業で扱わないにしても、保健室などで性の多様性についての資料を用意する。
・外部講師による講演などで、性の多様性について話を聞く機会がある。
というような学校もあるようです。

しかしながらこれはあくまで現場の先生方の判断によるものであり、国が定める教育指針である「学習指導要綱」はシスジェンダー異性愛しか想定していない、というのが現状です。

2CHOPO読者の方の中にも、いらっしゃるんじゃないかしら。学校で「女性に惹かれるのは健全な男子の証」だとか「みなさんはいずれ女性として結婚・妊娠・出産を経験することになり……」だとか言われて、「女性に惹かれない自分は不健全なんだろうか」「男性と結婚して子どもを産むことのできない自分は女性として認められないんだろうか」って悩んでしまったという方が。

私もそのひとりでした。

★ 教室で見えることだけが事実ではない

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「みんな異性に惹かれる、それが正常な発達」と言われて、10歳で同性に初恋をした私は教室に居場所がないような感覚をおぼえました。


私は学校で直接いじめの被害者にされたわけではないし、自分のことを異性愛者だと思い込んでいましたから「レズビアンとしてのつらい経験」もありません。

だけれども、「恋愛話についてこられない奴はダサい」「オネエは笑い者にしていい」みたいなぬるいルールの中で、誰がなぜ笑っているのかわからないクスクス笑いに包まれながら、自分がなぜ居心地悪く感じているのかもわからずに過ごした中学時代は、ただただ、苦痛でした。

2013年に行われた「LGBTの学校生活に関する実態調査」では、LGBTをネタにした冗談やからかいを見聞きした時、「自分がいじめられないよう一緒になって笑った」と答えた人が少なくありません。

みんなが笑っているように見える教室で、静かに傷ついている子どもが今もいるのだと思います。そういう状況でさらに「みんな異性に惹かれる、それが正常」と教えてしまう今の性教育は、子どもたちに追い打ちをかけてしまいかねないわよね。

そんな状況を改善する10年に1度のチャンスが、実はまさに今めぐってきています。

国の教育指針を定める「学習指導要綱」は定期的に見直されており、次に改訂されるのは2016年、実施が2020年。そのために今から2年ほどかけて審議が行われるので、まさに今こそ改善点を提案するチャンスなのです。

★ 10年に1度のチャンス! 教育を変えるために今あなたができること

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さっそく、インターネット署名サイト「change.org」では「セクシュアル・マイノリティの子どもたちを傷つける教科書の訂正を求めます」と題して署名キャンペーンが行われています。

宛先は文部科学省と教科書会社各社となっており、すでに4,000人近くの署名を集めています。

署名に際してアカウント作成とメルマガ登録が行われるのでご注意いただきたいですが(※メルマガは後から解除可能)、ネットで今すぐ署名でき、また署名をネットで非公開にすることも可能です。

また、こちらの連載では引き続き「義務教育での性教育、どうだった? どうあるべき?」と題して、この問題について特集してまいります。

読者の方のご経験とご意見を匿名アンケートで募集し、12月頭に記事にまとめる予定です。どなたでもご回答いただけるものですので、よかったらご参加くださいね。

ということで、今回も読んで下さってありがとうございました! また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

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