第25回 じれったい こころをとかして じれったい オネエも漏らして

ちょい前にグラビアアイドル手島優ちゃんの、実は三十路でしたカミングアウトが話題になりましたが、
夏川純ちゃんも眞鍋かをりちゃんも三井ゆりさんも江角マキコさんも久本雅美さんも、みーんなサバ読んでましたからね。

ビジュアル売りの女性タレントと、オカマの出会い系でのサバ読みなんて、当たり前なんです!(ひ、久本さんはなぜ‥)

きっと情報が遮断されていた古き良き時代には、銀幕の中でいかようにも設定を作れたんでしょうが、
卒アルをネットで流されるご時勢では、ベースの顔も実年齢も隠し通せるものではありません。
今後も、デビュー時には18歳に若返るけど、ほとぼりが冷めた頃に実年齢ネタをかましてくる元ビジュアル売り女性タレントってのは続くんじゃないかしら。

まあ、そんなニヤニヤできるカミングアウトに比べると、
セクシュアルマイノリティであることをカミングアウトするというのは、ご本人にとっては重い作業であることも多いでしょう。

そう。本人がそれを「重い」と思ってしまっているかどうかが、まずは大きな別れ道になるんです。

その事実を「いけないこと」「恥ずべきこと」として背負ってしまっている場合、それを誰かに告白するというのは、罪の告白であり、相手にとっても聞かなければよかった重いものになってしまいがち。
逆に言えば、本人があまりにもケロッと伝えていることだと、周囲はそれを叩く気にもなりにくいんですね。

というわけで、今回は職場の同僚などへのカミングアウトについて語ってみちゃうわ。

アタシがママをやらせていただいているCampy!BARは、LGBTから観光ノンケさん、女装さんに半裸のゴーゴーさんまでごった煮なカオス客層(ヘルタースケルターでの最果て扱いのバーに近いわ‥)なのですが、
たまに見られるのが、LGBTのお客様がストレートの同僚さんとともにご来店、というパターン。

某野郎系イベントでメインモデルを務めている兄貴が、「今日、会社で言ったんだよね」といって、同僚さんを連れてきてくださったり(ある意味そんなところも即ヤリ系)、
ビアン女子がストレートの同僚と来てくれたり。

一人のゲイの社員が、上司含めて7、8人のノンケチームを連れてきてくれて盛り上がってるパターンってのもあります。

連れてこられる皆さんは、ごく普通のノンケの会社員さんたちなので、逆によくカミングアウトしてチーム丸ごと2丁目に送り込んだわね、と感心しちゃうくらいの行動力!(キャッチマージンあげたいくらい)
そんな彼の期待に応えるために、アタシもノンケの皆さんに「どんだけ~!(ダミ声)」などと分かりやすい接客をして、楽しい時間を過ごしていただいてます。手抜きじゃないのよ。

というわけで、
同僚にカミングアウトしたくなったら、うちのミセに連れてくるといいよ☆

と、あこぎなPR記事だけで終わらせるわけにはいかないでしょうから、もう少し具体的に考えてみるか。

と、その前に。

先日、くされ縁のオカマから聞いた話なのですが、彼のゲイ友が、ゲイキャラでやっていたFacebookを職場の同僚に発見されてしまい、無視されるなどのいじめにあって悩んでいるんだそうです。

彼の場合は、職場が北関東の電機メーカーの開発系で、オタク寄り男性だらけだったという、いかにもゲイ理解度的に厳しそうな環境が、事態を悪化させたのだと思われます。(初音ミクのコスプレ女装カミングアウトとかなら、親近感持ってくれたかもしれないけど‥)

厳しい言い方をすれば、クローゼットな生き様を貫きたいなら、情報に関してはとことん締めてやらなきゃいけない時代なのよね、ということ。

さて、職場でのカミングアウトの成功の秘訣。

まずは自分自身がある程度の「プライド」を持てていることと、「セクシュアルマイノリティ属性以外の問題で嫌われていないこと」が大前提ですが、
カミングアウトは相互理解の話ですから、周囲の環境がどれくらい受け入れてくれやすいか、という読みも重要。

あくまで傾向としてですが、理解されやすいのは、

若者>ジジババ

女>男 (とくにゲイの場合)

都会>田舎

ハイカラな職場>お堅い職場

でしょうか。

つまり、田舎でオッサンだらけのお役所勤めをしているゲイにとって、職場でのカミングアウトはかなり難易度が高い。

逆に、都会のデザイン事務所とかで働いているような若ゲイが、同僚女子に伝えたところで、不幸な反応なんてそうそう起こらないはずです。

ところで、このテの話をすると、よく「そんなものは仕事には関係ない個人のプライバシーだから言う必要はない」と言われますが、
実際のところ、男が好きか女が好きか、とか、自分が男か女かってのを全く無視していける職場ってほとんど無いはずです。

結婚式には当たり前のように上司や同僚を呼ぶわけで、人生の大半を過ごす仕事の場は、個人の色恋属性と関係ありありなのです。

接待ではむりやりピンサロに連れていかれたり、ランチの会話ではどんな人が好みかで盛り上がったりと、セクシュアルな要素というのは、家庭でも職場でも、ほぼ生活の全てに関わってるんですから。

本当の好みのタイプは佐々木健介なのに、友近だと言い換えてみたり(好みなのはウソついてないけど)、生活のあらゆる局面でちまちまウソを言い続けるストレスは数十年分となればかなりのものでしょうし、そもそもそういう状況が、周囲から見た時の「心を開いていない」「どこか信用できない」という評価を生み出しかねません。

2CHOPOでも、現在はダダ漏れオネエのおぱんぽんさんが

『カミングアウトのタイミング』

と題して語ってくれてましたが、

自分自身の説得力あるパワーを職場で見せるという意味でも、うまくいけば、それはとてもポジティブなものになると思います。

自分の目から見て、職場の環境がどの程度リベラルなものか、
そしてうまく伝われば、同僚との結束や仕事の質が向上すると思えるか、
一度、「ムリムリありえない」とシャットアウトするのではなく、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、前述のうちのミセに連れてこられるノンケ同僚さんに、アタシいつもリサーチしてるんですよ。

「カミングアウトされてどう思った?」って。

意外なほど多いのが、

「いつ言ってくれるんだろうと思ってた」

って答え。

そんなもんよ~。

きっと彼らにしたら、「じれったいわー」と思いながらノンケ装い話に付き合って、むしろ気を遣ってくれてたんでしょうね。ちょっと泣ける‥(笑)。

※この連載を読んでやっちゃったカミングアウト失敗の責任は決してとりませんから、ご自身でよく状況を見極めてください。成功の時は、もちろんうちのミセでお祝いしちゃってね~。(やっぱりあこぎ)

Top