第75回 LGBT活動家が韓国ソウル市庁を占拠!?

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まきむらよ。

毎週月曜、こちらの連載「まきむぅの虹色ニュースサテライト」をお送りしておりますが、今回は日本からおフランスに戻るフライトのためちょっと遅い掲載にさせていただきました。こちらの都合ですみませんね。

★ おフランスといえばね、今年の春、こんなことがあったのよ。

「よう、同性愛者! 元気か、ゲイ!」
「つまりホモ野郎なんだろ?」

フランス・クレテイユの某有名ピザチェーン店で、マネージャーが男性従業員に対し上記のような発言を繰り返していたことが発覚しました(出典:TF1 news

このことは、ホモフォビア(同性愛嫌悪)に基づくいやがらせであるとして大きく報じられました。またピザチェーンを取り仕切る会社側は、事態を重く受け止め真摯に対応すると発表。「お前がゲイなのが悪い」「ホモ野郎をホモ野郎と呼んだだけだ」みたいな感じで片づけられることなく、フランス社会は同性愛嫌悪をしっかり問題視して立ち向かいました。

こうして被害者がきちんと守られたことには、理由があります。フランスでは2008年から、国籍・人種・宗教・思想・年齢・障碍・性的指向・性的アイデンティティ・性別・居住地による差別を法律ではっきり禁じているのです法律原文:LOI n° 2008-496 du 27 mai 2008

このように差別禁止を人権憲章としてはっきり定めようと、日本のお隣・韓国では先日から議論が行われています。

しかしながら「同性愛者を法律で守るなんてとんでもない!」と主張する宗教団体や政治団体の声に押され、人権憲章の批准は延期。

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そこでLGBT活動家たちは12月6日以降、ソウル市庁舎のホールで座り込み占拠を行って、一刻も早い人権憲章の批准を訴えています。

以前こちらの連載でも「“イルバンスタイル”?韓国同性愛事情!」として特集しましたが、韓国では同性結婚式に汚物を投げ込まれる事件が発生するなどしていて、あんまり寛容な状況とはいえないのね。

ソウル国立大学の調査によると、ゲイ男性のうち実に70%が親にカミングアウトせずにいるのだそうで(出典:PinkNews、このあたりからもなぜ韓国社会が人権憲章を必要としているのかという背景がうかがい知れます。

★ 日本でも、日本国憲法第14条でこんなふうに定められていますね。

「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」

これに基づいて、人間が同性愛・異性愛・無性愛・両性愛ほかの性的指向による差別から守られるかどうかといいますと、まぁ性的指向を「信条」に含むかどうかって感じですが、微妙なところなんじゃないでしょうか。

そもそも日本では、なんと教員採用試験の適性検査で「同性に惹かれるか」「(男性に対し)女性に生まれたかったと思うか」みたいな関係なさすぎる質問を平気でしてくる自治体もあるくらいだし(出典:毎日新聞、差別を取り締まるどころか積極的に就職差別かましちゃってますっていうありさまなのよ。

冒頭でご紹介した、ピザ屋さんの従業員がしつこくホモ呼ばわりされた件についても、日本では一応セクハラとして訴え出られるかどうかっていう微妙なラインよね。

ちなみに、日本含む東アジアにおいて、「性的指向による差別を禁じる」ときちんと明文化しているのは台湾だけです

日本はこれからどうしていくべきでしょうか。そして韓国は、性的指向による差別を禁じた国として、今後台湾の後に名を連ねることになるでしょうか。
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(画像:LGBTACT)

12月6日から続く座り込み占拠を受けて、ソウル市長である朴元淳(パクウォンスン)氏は、12月17日以降にLGBT活動家らとミーティングを行う意思を表明しました(出典:towleroad

今年中に結論が出るかどうか、今後の動向が注目されます。座り込みを続けていらっしゃる皆さんが、ソウル市庁舎ではなくあったかいおうちで新年を迎えられることを願ってるわ。
ということで、読んでくださってありがとうございました!

前々回の記事で募集した読者アンケート「義務教育での性教育、どうだった? どうあるべき?」についても、現在68件のご回答を頂いています。ありがとうございます。100件を越えたら記事にまとめようかしらね!

日本でも韓国でも、すこしずつ、でも確実に状況は動いてるわよね。

ということで、また来週月曜日にね。まきむぅでした◎

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