第1号 アンケート調査から見えてきたゲイの性行動とライフスタイル

はじめまして! 12月から新しく投稿させていただくことになりました特定非営利活動法人SHIPの星野慎二(ほしのしんじ)です。横浜でセクシュアルマイノリティが自由に集えるコミュニティスペース「SHIPにじいろキャビン」の運営や学校で講演活動を行っています。

私が今の活動を始めるきっかけになったのは、2000年2月11日に東京夢の島公園で一人のゲイが少年グループから殴る蹴るの暴力を受けて亡くなった殺人事件でした。この事件をきっかけに、野外ハッテン場のあり方を考えるようになりハッテン場のクリーンアップキャンペーンやHIV予防啓発活動に関わるようになり、2002年12月にNPO団体を発足。そして、2007年から神奈川県との恊働事業により同性愛者や性同一性障害などセクシュアルマイノリティが自由に集えるコミュニティスペースを開設し、こころと身体の健康支援を行うと共に、セクシュアルマイノリティが暮らしやすい社会づくりのためにリーフレット「Presence Letter」を制作し神奈川県内の中学や高校に配布してきました。

今回はこの「Presence Letter」の中で使われているREACH Online(ゲイ・バイセクシュアル男性対象のインターネット調査)のデータについて書きたいと思います。

「Presence Letter」について
今までセクシュアルマイノリティの理解が進んでこのなかった要因の一つとして身近に存在しないことにされてきたことが考えられます。そのことで偏見や差別が進み、ますます声をあげることができずに居ました。そこでSHIPがます最初に始めた活動は存在(Presence)を伝えることとして、「Presence Letter」を2008年から制作し、県内の中学や高校の先生方に配布してきました。そのLetterに使わせていただいたのが、ゲイバイセクシュアル男性を対象に調査を実施している「REACH Online調査」のデータです。 Presence キャンペーン

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REACH Online調査

この調査は宝塚大学看護学部 日高庸晴 教授が、厚生労働省エイズ対策研究事業の一環として長年継続して続けていられる調査で、ゲイの生育歴やメンタルヘルス、性行動などの質問項目で調査1回あたり1万人、累積5万人以上のデータを集めています。
この調査の解析結果は、LGBTの皆さんが暮らしやすい社会環境を構築するために、エイズ対策はもちろん、教育の分野や、自殺対策など様々なところで活用されています。最近では、東京都の「東京都人権施策推進指針に関する有識者懇談会」においても活用されています。

行政や教育の分野で頻繁に活用されているのは、「自殺未遂」や「いじめにあった経験」ですが、ここでは行政や教育の分野ではあまり利用されていない、出会いや浮気、旅行先でのセックスなどユニークな調査項目についてご紹介します。
つき合っている人はいるの? (REACH Online 2011
現在、男性の恋人がいるのは参加者全体の37.4%であり、セックスフレンドがいる人が全体の30.6%でした。ここで気になるのは、セックスフレンドの人数を知りたいですね。私の友達には、全国各地にセクフレがいて、旅行や出張で相手をホテルに呼んでいるそうです。でも、相手の家には泊まらないって言っていました。なんで相手の家に泊まらないのか聞いたところ、お互いの生活の場に入り込むとセクフレの領域を超えてしまうって話していました。なるほどね〜

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浮気について ―恋人への許容範囲と自身の行動とのギャップ― REACH Online 2011
浮気に対する価値観の調査で、恋人の浮気で許せない行為の第1位はゴム無しのアナルSEX 90.3%ですが、その一方で、恋人以外の人とゴム無しのアナルSEXをした人は23.0%でした。恋人への許容範囲と自身の行動で大きなギャップがありますね。あと、ゲイバーに行くことを浮気だと思っている人が10.3%いました。私にとって、ゲイバーって出会い目的以外に、フツーに友達と会って話をするところだと思っていましたので意外な感じがしました。調査の中にはありませんが、相手の股間を触るのはどうなんでしょうね。私が若い頃は、ゲイバーで、挨拶代わりに「おはよ〜」って股間を触っていましたけどね。

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どこで出会っているの? 〜年代によって異なる出会いの場〜 REACH Online2012
誰もが気になる出会いの現状の調査がありました。過去6ヶ月間に利用した場所の調査です。サウナ系ハッテン場や野外系ハッテン場では、年代が上がるにつれて利用率も上昇していますが、その一方で、「SNSアプリセックス(GPS対応アプリやゲイ向けSNSを通じて出会った男性とのセックス経験者が占める割合)」は、ハッテン場やゲイバーとは大きく異なり、10代が最も高く、年代が若いほど利用率が高いという傾向がありました。

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この前、SNSアプリを利用している20代の若い子に、ハッテン場に行っていたという話をしたら「遊び人なんですね」って言われました。SNSアプリで出会ってセックスするのと、ハッテン場でやるのは同じだと思いますけどね。

 


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