第90回 ゲイ男性の精子提供に関する交流サイトがオープン

 

こゆきひろこ:明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
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新年早々に開催されたirodoriさんでの「おなべスナック」で、グッド・エイジング・エールズの松中権さんと
こゆき:今年のお正月はひろこさんのご実家へ帰りました。温かく迎えていただけて本当に嬉しかったよ。と、いうのもね、ひろこさんのご両親だけでなく、ご兄弟とお嫁さんと甥っ子&姪っ子も一緒だったからです。
LGBTにとって、カミングアウトは多くの人に共通する壁。中でも親戚へのカミングアウトやおつきあいは諦める人も多いと思うのね。両親や兄弟へはカミングアウトの必要があっても、「年に数回しか会わない親戚には…」となる場合も多いと思う。
加えて子どもに関しては、「同性愛のこと、子どもに話してもいいの??」って、迷っちゃうこともあると思う。日本では長い間、同性愛が「18禁」みたいなイメージでとらえられてきたから。でもそれは違っていて、「異性と結婚する人も、同性と結婚する人もいて、ひとりで生きていきたい人もいて、ひとりひとりみんな違っていて、それでいい」ということを、小さい頃にこそ自然に伝えたいよね。
ひろこ:甥っ子&姪っ子に、「ひろこちゃんの奥さん」と紹介するか、「ひろこちゃんのお嫁さん」と紹介するか、はたまた「パートナー」と言うか等、実家に向かう電車の中で2人で悩んだけど、あらたまって紹介する雰囲気にはならなかったね。
こゆき:子どもたちは「ひろこちゃん・こゆきちゃん」と呼んでくれて、「おばちゃんふたり」と思ったかな? なんとも思わなかったかな? とくに説明することなく、一緒にごはんを食べて、公園でサッカーをして、お絵描きをしました。私たちのことは「遊んでくれるおばちゃん」って思っただろうね。私は一人っ子だし、家庭にも恵まれなかったから、子どものパワーに圧倒されつつも(笑)、このお正月は本当に幸せな経験だったよ。
ひろこ:私たちが自然体でいられて、それを自然に受けとめてくれる雰囲気は心地よかったです。

こゆき:子どもたちと接していたら、ますます子どもがほしくなりました! くわしくは書籍『ふたりのママから、きみたちへ 』(イースト・プレス)やこちらの2CHOPO内リンク

第60回 どう考える? 精子バンク

http://www.2chopo.com/topics/4938/

第44回 どう考える? 子どもを持つこと PART1

をお読みいただきたいのですが、私たちは今、絶賛妊活中です。
ひろこ:今回は、こんな新しいサイトがオープンしたので、ご紹介させていただきたいと思います。
「GD 〜ゲイ男性の精子提供についての情報と当事者同士のつながりを持つサイト〜」
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こゆき私たちは精子提供候補者の方と話し合いを進めているのですが、精子提供者の方の気持ちって、やっぱりわからない部分が多いです。話し合うたびに発見と学びがあります。
毎月生理があって産める女性と、提供者の男性では身体的な感覚が全然ちがう。私とひろこさんは「ひとりずつ産みたいよね」「じゃ、これからは身体をあたためて、よく歩くようにしようね」なんていう感覚が、苦労なく伝わる。「今、生理前で頭が酸欠状態」「あー、超わかる。つらいよね」みたいな。でも男性の身体的な感覚って、どうしても肌感覚では理解できないですからね。そんな当たり前のことを改めて感じたりしてきました。
そして、これまでに出会ってきた方々数名も、精子提供に関する考え方はそれぞれです。産まれてきた子どもを自分の子どもだと思う人も入れば、提供はしても我が子だとは思わないという人もいます。一緒に育てたいと思う人もいれば、会いたいと言われて会うのはOKだけど子育てはふたりに任せるという人も。
ひろこ:私たちの場合、子どもがほしいと思い始めてから、実際に精子提供をお願いするまでにふたりでじっくり話し合ったり、レズビアンマザーの先輩に話を聞いたりと、自分たちの中では機が熟したと思ったタイミングで話をもちかけたのですが、相手にしてみれば最初はかなり驚いたんだろうなと想像します。このサイトのブログでは、現在2人の方の体験談がアップされていて、とても興味深く読ませてもらっています。続きも楽しみ。
こゆき:このサイトは、提供する側の男性が情報を共有したり、感情をシェアしたりするという新しい試みです。意見や当事者の人の声を募集しているので、興味がある方はぜひメッセージを送るなどしてみてほしいと思います。
日本でもこれからレズビアンマザー、ゲイファザーが増えていくと思います。LGBTの家族ももちろんですが、ほかにもいろんな家族のカタチがあって、すでに一緒に生きています。多様な家族の形を受け入れられる、成熟した社会であってほしいと心から願っています。

 

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