#2 杏ノ助的着物の魅力と着方のススメ

 Comment  連載   佳館杏ノ助の七人七様              

新年明けましておめでとうございます。
昨年から2CHOPOさんの連載にてお世話になっております、ボーカリストの佳館杏ノ助(よしたてきょうのすけ)です。

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皆さまは初詣に行かれましたか?僕は「箱根神社」に行ってきました。去年まで、毎年の初詣は「靖国神社」だったのですが、今年はちょっと小旅行気分もかねて、足をのばしてみました。家族で車で行ったのですが元旦という事もあり、かなりの人出と車の渋滞で、到着したのは午後3時過ぎ。いざご参拝に!と並んでいたら突然の大雪に見回れ、麗しの源義経(みなもとのよしつね)宜しく大きめのマフラーを頭から被って、なんとか凌ぎました…。

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月岡芳年 作:月百姿 五条橋の月 牛若丸

せっかく新年なので、着物についてお話ししようかと思います。(これをご覧になった方の中に正月に着物をお召しになった方がいるだろうという勝手な妄想もありつつ)着物は男女の違いが区別されがちな装束ですが、わが国の国土と風土が育んだ素晴しい民族衣装だと思います。今でこそ、男物・女物という風に区別されがちな着物ですが、戦国時代では女性は小袖(こそで)という物を着用していたようです。現代でよく見る男性の着物の着方とほぼ変わりません。帯も胸のところではなく、腰で結びます。

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水野年方 作:三十六佳撰 辻君 応仁頃婦人

女性用の着物が現代の形になったのは明治40年頃からだそうですよ。だいぶ最近ですよね。有名な帯結びである『お太鼓結び(おたいこむすび)』なんてのは芸者さんが結びはじめてから流行ったそうで、今では必須アイテムの帯締めや帯揚げなんてのは最近の流行なんですね。戦後は一時期テッカテカの生地の着物が茶道の先生方の間で流行り、同じく漢字一文字だけがドバーンと書かれた帯なんかも流行ったみたいです。そんな着物ですが、最近の着物ブームは目覚ましいもので、イベントなんかでも沢山の方が着ているのを見かけます。

一番多いのは夏の花火大会でしょうか。去年の夏に知り合いのカメラマンから「花火大会当日の着付師の手が足りないからスタジオに来て欲しい」と言われ、男女合わせて1日70人ほどの着付けをした事があります。え、なんで、杏ノ助は着付けが出来るのかだって!?実は、仕事の衣装のほとんどが着物だからです。自分が好きだから、あえて着ていると言うときもありますが、邦楽家の方々とのライブイベントが多い為なんです。僕の歌が沢山の方の耳に留まるようになった理由のひとつに「ゲーム音楽やボーカロイド曲を邦楽アレンジする」という企画がありました。邦楽アレンジとは、三味線や笛、尺八、箏(こと)など、いわゆる日本の伝統楽器で現代の曲を演奏すると、いうものです。

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この衣装は「紋付袴」と言って、洋服で言うところのスーツやタキシード、モーニングなど格式の高い場所で着る服に相当します。俗に男物と呼ばれているものは袂(たもと・袖の下のひらひら)が短く、帯も腰で締めます。このページの最初の写真もこの紋付を着ています。

こちらは去年の暮れに投稿した動画です。

僕が着ている衣装は「長着(ながぎ=着物の別の呼びかた)、袴(はかま)、陣羽織(じんばおり)」です。この動画の楽曲に関連している色が白と黒なので、ダンサーのお二人は黒、僕は白を基調にしています。

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この陣羽織は合皮で出来ているのですが、映像を撮るにあたり羽織でもない違うものが着てみたいと思い、陣羽織をセレクト。裏地は自分のテーマカラーである「青」を選んでみました。

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この写真で着ている着物ですが、実はこれ女物と呼ばれている物です。こうやって男着付けにすると、ぱっと見は分からないですよねー。でも、袂が長めだったり、脇が開いていたりと構造が違います。男物と呼ばれている物は、柄物や派手な物が少ない為、ステージ映えしないんですよね。なので、こういう時はあえて女物と呼ばれているものを着たり、女性向けで売られている反物(布)で着物を作ってもらったりします。いいんです!百貨店のスタッフや呉服屋の店員が「こちらは女性向けなので…」って言ったって!だって、僕はそれが着たいんだから!!変だと思うのは常識に縛られているから!少し昔は、着物にブーツなんて変だと言われていたけど「坂本龍馬っぽくてカッコいい!!」って言われる時代になったんだから、今度は『男物・女物』の枠を取っ払って着た着物姿を「杏ノ助っぽくっておっしゃれー!!」って言われる時代がくるといいなという野望を抱いています。皆さんもサイズの関係もありますが、性別表示にとらわれず「これを着てみたい」と思うなら、一度は挑戦する事を心の底からお勧めします!

と、いうことで、これにて新年のご挨拶とさせて頂きます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 


佳館杏ノ助 主催ライブ情報
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2015年1月24日(土)
『萬月邸presents 杏ノ助ワンマンライブ LIVE Vol.4 Duaroot』
時間:19:00開場/19:30開演
チケット:前売2,500円/当日3,000円(共に1D別)
会場:四谷LIVE INN MAGIC
ゲスト:はしやん、レジ
チケットのご予約は公式WEB http://bangetu-tei.jp/にて絶賛受付中

※次回の更新は1月28日(水)を予定しています。

 2015/01/14 15:00    Comment  連載   佳館杏ノ助の七人七様              
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