第3回 特別企画!ウィラム・ベリ来日記念インタビュー

お待たせしました!今回はなんと、昨年12月に初来日を果たしたウィラム・ベリ(Willam Belli)さんの独占インタビューを公開します。マルチな才能を持ち、ルールを破ることを恐れないドラァグクイーンの目に日本はどう映ったのでしょう?
(We have interviewed the Super Star, Willam Belli who has recently visited Tokyo, Japan! See below for the English version.)

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American Apparel 

 ウィラム・ベリ(Willam Belli)はアメリカのリアリティー番組「ル・ポールのドラァグレース」シーズン4に出場(2012年放送)。優秀な成績をおさめ、勝ちに行くと思われた矢先、番組のルール(詳しくはコラム第2回参照)を破り失格になったという型破りな経歴の持ち主。俳優のキャリアを持ちながら、ドラァグクイーンとして数々のミュージックビデオに出演し、歌手としても大活躍。ドラァグクイーン3人で結成されたグループDWV(現在は事実上解散している)によるBoy Is A BottomはYouTubeの再生回数1000万回を突破。2014年、アメリカンアパレルの広報ガールに抜擢される。

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昨年12月、ウィラムさんはアメリカンアパレルの企画の一環で来日。新宿のFancy HIMにてイベントが開催されました。アメリカンアパレルはこれまでもLGBT支援のため様々な活動を行ってきたことで知られています。昨年限定販売されたドラァグクイーンとのコラボTシャツは大きな反響を呼びました。

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American Apparel 

―日本へようこそ!来日されるのは今回が初めてですか?日本の第一印象は想像と違いましたか?

映画『ロスト・イン・トランスレーション』や(日本が出てきた)リアリティー番組『アメリカズ・ネクスト・トップモデル』を見たことがあったのですが、それを足して割ったような感じでした。外では、目を閉じたら何も聞こえないんじゃないかと思うほど静かで驚きました。人々は自分のことに集中していて周りにあまり関心をもっていないみたいですね、お酒を飲むまでは!お酒が人を変えるのは世界中同じですね。
―日本には「ル・ポールのドラァグレース」をまだ見たことがない人もいると思います。少し自己紹介をお願いします。キャッチフレーズとか、ウィラムさんのキャラをあらわすような代表的なルックスはありますか?「ル・ポールのドラァグレース」に出演されて、何か変わりましたか?

トラブルメーカーとか、規則を破る人とか、娼婦(Whoreというスラング)とか、いろんなニックネームで呼ばれてきました。どれも否定しようとは思いませんよ。「もしお金を払ってくれるなら、私は才能を提供します!」と常々言っています。「ル・ポールのドラァグレース」に出演して連邦通信委員会(FCC)がゲームショー(リアリティー番組)に関して規制を強化したほうがいいんじゃないか?と思いましたね。これは冗談ですが。
―今回はアメリカンアパレルの企画の一環で来日されたそうですね。アメリカンアパレルアドガールズとしての役割について、教えて下さい。

長いことアメリカンアパレルの服を愛用しています。アメリカンアパレルの服は、ベーシックで簡単にカスタマイズできます。私がホームページで販売していたタンクトップがすべてアメリカンアパレルの製品だったこともあって、アメリカンアパレルで限定販売のTシャツを販売してはどうかと声をかけてもらいました。私が声が大きいビッチで販売者に向いているからかも!
―他2人のドラァグクイーン、コートニーさんとアラスカさんと一緒にお仕事をされるのはどんな感じですか?

アラスカとコートニーと一緒に仕事をするのは夢のようです。私たちは3人それぞれの強みを生かした最強のグループだと思います。私がDJ Markaholicと一緒に歌とビデオをプロデュースして、他の2人も活躍しています。
Dear Santa, Bring Me A Manのビデオも良かったですね!Grove Guerilla Editionも気に入りました。(注1)いつも良いミュージックビデオを制作されていますが、何か秘訣はあるんですか?

客観的に映像を見て、メモをとるようにしています。最初の10秒ぐらい見たところで「もし自分が参加していないビデオでも、これ以上見続けるかな?」と自分に問いかけます。そういう作業を何度も続けるんです。今まで誰もやったことのないようなことをしたいと思っています。

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American Apparel 

―それではもう少し今回の東京滞在について教えてください。何に一番驚きましたか?楽しかったこと、もしくは嫌だったことはありますか?

猫カフェに行ったんですが、猫たちの態度が酷くて、機嫌の悪いドラァグクイーン同士みたいに喧嘩しあっていましたよ。あとは商店街にいって日本語を少し学んだりもしました。今度ペニスの方向を指さして「チン○ン大きい?」って聞くことにします。
―インスタグラムに地下鉄マップの写真を投稿されていましたね。ドラァグクイーンの格好で電車に乗りましたか?道端やイベントで、人々の反応はどうでしたか?

私は結構ドラァグの格好で公共の交通機関を利用しています。東京は不思議でした。誰もあまり気にしていなかったので。変な目で見られることには慣れていますが、そういう時はいつも笑顔で「ハロー」と接します。そうすれば私みたいな美しい道化師に好奇心を示した人たちも嫌な気持ちにならないはずです。「何見てんのよ!」って防御的になるよりいいと思うんです。何を見ているかは最初から分かっているんだから、わざわざ嫌なヤツになるより喜びをもって接したほうがよいと思いませんか。
―英語圏ではない国々でパフォーマンスを行うときには、言語の違いをどう乗り越えていますか?

実は今月Boy Is A Bottom Espanolというスペイン語の新曲を出します(注2)。いくつかの国ではそれが役立つでしょうね。でも、いつも現地の言い回しをいくつか覚えて自分のパフォーマンスに取り入れるようにしています。努力をすることで得られるものは多いですよね。それに、誰かと寝るのにも役立つし。
―日本社会はとてもきっちりしていることで知られています。つまり、規則を破ることはなかなか難しい!社会的なプレッシャーを感じている人がいたら、何てアドバイスしますか?

あなたを落ち込ませようとするものよりも、声を大きく、面白く、素早くなること。「私のことを笑わせないで」っていう人はきっといませんよ。
―今後はどんな分野に力を入れて活動される予定ですか?演技、歌、ビジネス、ドラァグのパフォーマンスとか。

収入が得られることに力をいれるでしょうね。あと、ブロンドで日焼けしていたい。もっともっとメインストリームになることは私の目標なので、セフォラ、OCCメイクアップ、アメリカンアパレル、マグナムアイスクリーム(そう、ヨーロッパではマグナムガールをやってるんです)の広報を通してその目標に向かっていければと思っています。

(注1)アメリカンアパレルアドガールズとしてリリースされた楽曲

アメリカンアパレルアドガールズによるクリスマスソングのパロディー。Dear Santa, Bring Me A Man(Grove Guerilla Edition)

(注2)2015年1月にリリースされたBoy is a Bottom Español (Es Una Pasiva)

~f.o.x.y.編集後記~
超多忙スケジュールのなか快くインタビューに応じてくれたウィラムさん。「リアリティー番組」の中では、自信に溢れた振る舞いが誤解を招いてしまうこともあった彼女ですが、ステージに上がったときのプロ魂は視聴者のハートをつかみました。インタビューを通して、ユーモアを交えながらも、とても真摯にお仕事をされている様子がひしひしと伝わってきました!難題にチャレンジする「ル・ポールのドラァグレース」では感情的になったり泣きだしたりするクイーンが多い中、ウィラムさんはいつも冷静。すべてが「演技」なのではないか、と言われたりもしましたが、真剣勝負だからこその「冷静さ」だったのでしょう。余計なことに一喜一憂せず、効率よく質の良い仕事を提供する、というストイックな性格があらわれているような気がします。<プレッシャーを感じた時こそ、声を大きく、面白く、素早く対応せよ!>というアドバイスは本当に彼女ならではのもの!!日本でも人気のウィラムさん、是非また来日してくださいね!

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American Apparel 

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American Apparel 

Willam has visited Japan for the event which took place at Fancy HIM, Tokyo in December, 2014.

―Welcome to Japan! Is it your first time to visit Japan? What was the first impression? Was it different from what you have imagined?

I watched Lost in Translation beforehand and S4 of America’s Next Top Model and the experience kind of split the difference. Strange how you can shut your eyes on the street but it’s almost totally quiet. People here mind their business and keep to themselves it seems- until you get liquor in them. Alcohol is a universal translator
―For those in Japan who have not watched the RuPaul’s Drag Race, could you introduce yourself a little bit? How do you describe yourself? Do you have a “catch phrase” or a certain look that represents your character? Has the Drag Race changed your life?

I have been called a lot of things- troublemaker, rule breaker, whore and I don’t dispute any of them because I’ve always said “if you’ve got a check, I’ve got a talent.” RuPaul’s Drag Race made me realize that the FCC needs stricter guidelines on game shows. I’m kidding.
―So, you are here in Japan for the show presented by American Apparel. Please tell us your role and responsibility as the American Apparel Ad Girls?

I’ve worn American Apparel my whole career because they have such great basic pieces that are easily customized. The tank tops I sell on my website are all American Apparel and they approached me about working on a limited edition t-shirt because I’m a loud bitch who’s probably a great salesperson.
―How is it like to be working with 2 other Queens, Courtney and Alaska?

Working with Alaska and Courtney was a dream come true and felt like a true super group with all of us complimenting each other’s strengths. I produced the song along with DJ Markaholic and the video and let the others shine as they did.
―The video of “Dear Santa, Bring Me A Man” was amazing! I loved the Grove Guerilla Edition too. What is your secret to make a good music videos as you always have done?

I always watch it objectively and make notes in increments. At ten seconds, I think to myself “would I keep watching this if I weren’t in it” and then do the same thing throughout the playback. I like to do things that others haven’t done before
―Please tell us more about your experience during your stay in Tokyo. What surprised you most? What did you enjoy most or didn’t enjoy about Japan?

The cats at the cat cafe were assholes and kept fighting like pissed off drag queens. I enjoyed going to the arcades and learned a little Japanese. “Chin Chin Oh-kee?” is what I would say when I pointed to penises.
―I loved your reaction towards the subway map (on Instagram). Did you use a public transportation in Drag or out of Drag? How people reacted (both on the streets and during the event?)

I regularly take public transportation in drag. Tokyo was strange because no one really cared. In most situations, I try to approach the strange looks I’ve become accustomed to with a smile and a simple “hello” and that usually takes a stranger’s neutral curiosity of seeing a beautiful clown like me to a good place instead of being defensive with a “what are you looking at?!” Like, I know what they’re looking at so I figure why not come from a place of joy instead of being a dick.
―When you perform in non-English speaking countries, how do you overcome the language barrier?

Well I have a new song coming out in Spanish this month (Boy Is A Bottom Espanol) so that’ll help on a few continents. But I always try to learn some local phrases and incorporate them into my act. Making an effort goes a long way I find. Plus, it helps you get laid easier.
―Generally speaking, Japanese society is very organized. In other words, it is not easy to break the rules! Do you have any tips for those who feel the pressure from the society?

Be louder, funnier and faster than whoever is trying to bring you down. No one ever says “please stop making me laugh.”
―In future, what do you want to focus on most? (Acting, Singing, Business, Drag performance, etc.)

I’d like to focus on whatever pays the light bill and staying blond and tan. Continuing to go more and more mainstream is my goal and I’m hoping to keep doing that through working with Sephora and OCC Makeup, American Apparel and Magnum Ice Cream (Yep- I’m a Magnum girl in Europe).

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