Vol.7 トランスジェンダー|如月音流がトランスした話②

こんにちは如月音流です。
二月ですね。東京も最近は寒くて、雪が降ったりもしています。私は北海道出身なので寒さには強い方だと思っていましたが、ここ数年は寒さに弱くなってしまっている気がします。東京の寒さは北海道の寒さと違って何故かじわじわ来ますね。北海道の場合寒いという事に覚悟ができているのでがんばれるというのも有るのかなとおもったりもします。さてさて、そんな寒さにも負けない熱いお話をできればと思ったのですが今日も前回に引き続き、トランスジェンダーはどうやってトランスするの?如月の場合の続きをお話しますね。前回麻酔が効いてきて12345で記憶がなくなったという所までお話しました。それでは、続きを。

709b47eed74f72baa3e65041a769eb6a

「如月さーん。如月さーん。終わりましたよー」
看護師さんの声が聞こえました。全身麻酔から覚めたばかりの感覚は不思議です。眠っているというのとはすこし違う感覚があります。寝ているのなら8時間ぐっすり寝たとしても、目覚めた後には8時間という時間が経過した感覚ってありますよね?でも全身麻酔から目が覚めた時はまったく違ってました。電車でうとうと瞬間的に居眠りをしてしまった様な。寝ていた感覚というよりは瞬間移動に近い感覚です。看護師さんの12345というカウントがほんの数秒前の出来事のように感じます。でも実際は5時間を超える時間が経過していました。

意識がまだ朦朧としていますが朦朧とした意識の中でもはっきりとした、そして、鋭い感覚が有ります。痛みとも苦しみとも言えない様な猛烈な吐き気と締め付けられるような感覚です。痛いのか?苦しいのか?良く分からない感覚。ただはっきり言える。そこにあった感覚は“絶望”です。これ死んだなと正直思いました。

手術台からストレッチャーに移し替えるときの先生、看護師さんの「せーの!123」というかけ声。3と同時に私の体はふわりと中に浮き一瞬でストレッチャーへ移動されました。その後病室に移動する間のカラカラという車輪の転がる音。声もだせず、目も見えない状態で、その音だけが鮮明に聞こえます。そして、病室に着き、またかけ声とともにベッドへ移されます。この時点でもう私の絶望と猛烈な吐き気がピークです。残された力を振り絞って看護師さんに吐きそうだと言う事を伝えますがうまく話せません。

それもそのはずです。
今回私が受けた手術は、おでこ、鼻、ほお、顎の骨を削る大手術です。それもいっぺんにやってしまいました。

17c2d8a305a424472d0968527475efca

詳しく手術内容を説明すると、まず頭のてっぺんのあたりから電気メスで耳から耳にかけて切開します。そこから少しずつ皮を顔面の方へはがしていきます。おでこの骨を削るのは頭の上からのアプローチになります。おでこの骨は、副鼻腔という鼻の中から繋がっている空洞の上の部分の骨を一旦はずして、形を整えてまた戻すという方法です。ノミを使ってカンカンと削り足りなくなった部分は、ハイドロキシアパタイトという医療用のセメントで補填してるそうです。

他にも耳の辺りまで切開していますから、今後はそこからほお骨を削ります。後は鼻です。私は、鼻が今よりも高くて大きかったので日本人の女性らしい小さな鼻にしたいとおもっていましたので、良く有るシリコンのプロテーゼをいれて鼻を高くする手術とはまったく逆の手術です。鼻の穴の中から骨を切り出し小さく形成します。

そして最後に顎です。顎はこれまでとは違って、口の中からのアプローチになります。下の前歯の歯茎のあたりを切開して、そこから顎の骨を削りだします。削りだすと言ってもただ削るのとは違います。ダルマ落としを想像してください。中の骨を抜いて上と下をつなぎ合わせるという手術です。私のした顎の手術は、唇から顎先までの距離を短くする手術です。これもシリコンをいれて顎を前に出すより、その方が日本の女性っぽいからです。

おでこ、鼻、頬骨、顎、これを全て同時にやりましたので首から上全てがギブス状態です。鼻ももちろんガーゼが入っていますので通りません。口も上の歯と下の歯をワイヤーでつなげてギブス代わりにしていますので開きません。目も骨を削る際に傷つかないようにグリスが塗られていてよく見えません。

こんな状態ですのでいくら看護師さんに伝えようとしても何も出来なかったのを覚えています。

続きはまた次回!

 

【※閲覧注意※】
画質は荒いですが、生々しい手術直後の自撮りがこちら
























82c3e2f019e85b3bb0d3e9b5d1274efc

 

Top