第4回 会いにいけるクイーン!Detoxライブレポート

Hello Hello Hello! f.o.x.y.は昨年11月、ドイツの首都ベルリンで行われたデトックス(Detox Icunt、通称デトックス)によるパフォーマンスに潜入してきました!

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「ル・ポールのドラァグレース」に出場し、優秀な成績をおさめた人気のドラァグクイーンはバトル・オブ・ザ・シーズンと称して米国を中心にツアーを行っています。さらに、コアなファンにはAL and CHUCKという旅行会社が企画するドラァグスターズ・アット・シーというクルーズが超お勧め。船旅があまりお好きではないというル・ポール様は乗船しませんが、「ル・ポールのドラァグレース」出身の歴代のクイーンたちと同じ客船に泊まり込みで昼間はエクスカーション、夜はショーを楽しめるという一大イベント。そしてもちろん、好きなドラァグクイーンの単独パフォーマンスに行ってクイーンに会うこともできます。これらのイベントでは、一緒に写真を撮ったり、サインをもらったりなどなど、ファンとの交流の機会があり、なんだか初期のAKB48のような感じも。

f.o.x.y.は昨年11月、「ル・ポールのドラァグレース」シーズン5(2013年放送)でその名を広く知られることになったデトックスのパフォーマンスを見に行きました。今回はその模様をお伝えします。アメリカ・フロリダ州オーランド出身、現在29歳のデトックスは、「ル・ポールのドラァグレース」では残念ながらベスト3に残りませんでしたが堂々の4位にランクイン。(ガチ対決して敗れた相手ジンクス・モンスーンは結局1位を獲得したので、デトックスがベスト3に残れた可能性も大いにあったとf.o.x.y.は信じています)。先日来日記念インタビューをお伝えしたウィラムと音楽ユニットDWVを組んで活動していた時期もあります。

「ル・ポールのドラァグレース」ではコンテストの合間に繰り広げられるクイーンたちの雑談や論争を通して、一人ひとりの個性が映し出されます。歴代の出演者はそれぞれ決めゼリフやフレーズを残しており、デトックスは、I’ve had it officially! (本っ当にもう、うんざり!)という強烈なセリフで記憶されています。これはシーズン5で一番年下の出演者の態度に他の出演者の多くがイライラしたときに飛び出した言葉。それがあまりの迫力だったため、意訳ですが「いい加減にしろこの野郎!」といったようにも聞こえたほどです。キレキャラの印象があったデトックス……どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待と不安を抱えながらいざ会場へ……。

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「まじで、うんざり!」と叫んだ瞬間をとらえた画像

会場はベルリンのシェーネベルク地区に位置する、ハンバーガー・メアリーというお店。ドラァグクイーンと食事が出来るレストランとして知られるハンバーガー・メアリーは1970年代にアメリカ・サンフランシスコにオープンしたチェーン店。1900年ごろから、ゲイの男性はメアリーと呼ばれることがあるらしく、お店はその呼び名にちなんで名づけられたようです。10時開演のため、8時半からスタンバイ。パフォーマンスを見に続々と人々が集まってきます。

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さて、ハンバーガー・メアリーのスタッフによる紹介があり、待ちに待ったDetoxの登場です。黄金の幕に映える真赤なウィッグ。そして美脚!!背の高いドラァグクイーンは沢山いますが、Detoxは完璧なボディーの持ち主なのです。本人は鼻、膝、足の指以外は全部整形している、と冗談交じりに公言しています。

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DWVの活躍でも知られるように、歌やラップも得意なデトックスですが、この日のパフォーマンスはドラァグクイーンには欠かせないリップシンク(有名な曲に合わせて口パクして実際に歌っているように見せる)が中心。「ル・ポールのドラァグレース」でもリップシンクの技術は、「10点満点で、25点だと思う」と語るほどの自信を見せていました。チャームポイントのくちびるに加えて、顎の動きは期待以上!

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客席から地元ベルリンで活躍するクイーンたちも参加し、会場を盛り上げます。

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客席の近くにも来てくれました!

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楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。しかし、ここで終わりではありません。煙草とお酒の休憩後、しっかりファンとの交流の機会も設けてくれました。詰め寄るファンに、「かならず全員と写真を撮るって約束するから、落ち着け!」と暖かく声をかけるデトックス。ファンが連れてきた犬にも優しい!

*ベルリンはペット(特に犬)にとてもフレンドリーな街で、電車やバスはもちろんレストランやバーにも犬を連れていけるところが多くあります。

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せっかくなので、今度日本にも来てね!と伝え、日本のファンに向けてメッセージをもらってきました。「いつも日本には行ってみたいと思っている!!日本のファンには何でもいいから日本語で何か悪い言葉を贈る」とのことです。相変わらず毒がありますがその包容力に魅了されました。

その優しさはどこから来るのでしょう。「ル・ポールのドラァグレース」のゲスト審査員の一人から、自信に溢れすぎて鼻につく、と批判された時ショックを受けていたデトックスですが、本人いわく、本当はとても謙虚です。パフォーマンスではそんな姿も見え隠れしました。デトックスは、数年前交通事故で危うく命を失いかけたときに、どうせ手術するならキレイになってやろうと思い、整形をおこなったそうです。その時に鼻はさわらなかったそう。昨年病気でお父さんが亡くなってからは、お父さんの鼻と自分の鼻が似ていて、鏡を見るといろんなことを思い出すのでこれから先も鼻を整形するつもりはないと語っています。

ご存じの方も多いかもしれませんが、DWVがリリースしたパロディー作品の中に、「シリコン」という歌があります。どこか切ないけどデトックスらしい一曲。是非聞いてみて!

豪快さと繊細さをあわせ持つクイーン、デトックスのさばさばした態度は、(たとえ言葉使いは汚くても)自分にも相手にも正直に生きることの美しさを教えてくれました。

 


【おまけ動画】
ベルリンで活躍するドラァグクイーンのJurassica Parkaがパフォーマンス後のデトックスの特典映像をアップしています。お姉さんからお兄さんへ戻る瞬間をとらえています。

 

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