2CHOPOインタビュー|ポルノ男優 Buck Angel(バック・エンジェル)の生き様

 

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Buck Angel(バック・エンジェル)は、トランスジェンダーとして世界的に有名なポルノスターでありながら、ポルノ映画監督や教育者の一面も持ち合わせ多方面で活躍している人物だ。また、BuckAngelEntertainmentという自身のレーベルの創設者でもあり、過去には、人気ラジオ番組の「ハワード・スターン・ショー」で彼の講演も行われている。現在、彼の活動は、比較的若い世代にむけて未来のトランスアイデンティティについて意識を高めることを目指し、そのためならばどんな時でもどんな場所でも飛んで行く。もちろん、ここ日本にだって例外ではない。そんなアクティブな彼の半生に触れられる、貴重なインタビューを2CHOPOユーザーにお届けする。

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―幼少期、かなりのおてんば娘だったとお聞きしています。今でこそ、ご両親はあなたの治療に満足しているとおっしゃっていましたが、思春期が来てあなたが自分の性別が精神的負担になった時、男性にシフトしていく姿を両親はどう思っていましたか?

「すべての問題が起こり始めた恐ろしい思春期だよ。もっとも、当時抱えていた多くの精神的な悩みは両親と私の関係に由来すると思う。思春期の中で傷つけ合いながら、私自身と両親の間で、性自認に関する見解が異なっていたんだ。両親は、私を女性として心と身体が一致する状態を求めていたけど……実際はそう簡単ではなく、今よりもそういった障害がポピュラーでない時代だった事もあり、治療法を見い出す事は困難だった。なにより私は男として性別を一致させたかったからね」

―二十代で薬物やうつ病に苦しんでいたと以前お話されていましたね。

「薬物が人間の性までも修正できるとは今でも思わないけれど、当時の自分は何かにすがりたかった。長い間、薬物と付き合っていたけれど、今では必要な処置だったと分かる。なによりも心の不安を抑える意味で必要だった。私は性転換したことで、それはある種の長いトンネルの終わりへと向かわせてくれた。長い間自分のことを嫌っていたが、それは言い換えると他の方法で自分の好きな面を知る方法が見つからなかったっていうこと。長い年月をかけて悩んだ末での性別の変更は、自分自身を愛することができる学習の始まりだった。当時この性同一性障害の知識を持つセラピストを見つけ、彼女の助けを借りて研究を始めることに。ある日、私が情報を探しに書店に行くと(当時は全くインターネットがなかった)私は女性の人が男性への性別変化についてあらゆる種類の情報が詰まっていた本を見つける。それこそが彼の本だったんだ。医師を見つけ、セラピストを通して彼を呼び、治療の中で私にテストステロンを与えるプロセスを開始した。私は彼の最初のFTM患者となる。それは同時にエキサイティングでもあり怖かったね……」

―術後、初めて自分の姿を見てどう感じましたか?

「私は正しい道を知っていたつもりだったが、確証に至るまでには長い期間が自分の判断を迷わせていたのも事実。その道は私の中に別の何かを感じたことだった。紆余曲折を経て、鏡の前で最終的な姿を見たときそれを確証できたんだ」

―自分の性別を知ったときはどんな気持ちでしたか?

「これほどの大きなインパクトは今までこの一度きりだね。手術前と今とでは完全に異なる性別と自分自身の感覚……以前にしていたセックスの時、私は膣の快感にまったく慣れなかった。今はまるで違う人になって楽しんでるような感覚っていうのかな? とにかくハッピーだよ」

―自分自身を偽って生きる中で、どんな心の葛藤があったのか教えてください。

「時には激しく自分のアイデンティティーをぶつけたときもあったけれど、何よりも自分を偽ろうとすればするほど、人生はうまく行かなくなるんだよ。不思議さ。つまり、今は とてもありのままに生きていてハッピーなんだ!」

―仕事でポルノ動画を撮る事を余儀なくされたのですか、それとも他にも選択肢はあるとお考えですか?

「私はポルノ映画を通して自分自身とこの人種に興味を持ってくれる人にポルノと言う媒体を通して出逢えた事を考えると「これで良かった」とは思う。しかし、これは自分を表現しやすいだけであって、これ以外は考えられないとは思えないね。私の作品を通して、私の充実感を感じてくれたら本当に嬉しいよ」

―特にどんなところが充実感を与えてくれますか?

「なによりも、気づかせてくれたんだ。私の事をサポートしてくれた医師に感謝したい。ペニスのない自分にどうやって男を味合わせてくれる? 体臭、ヒゲ、筋肉……タトゥーだってそうさ。このようなきわめて男性的な要素をもともと女性の身体でも持てるという事に気付けたのが、今の自分の幸福度に影響しているのさ」


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Buck Angel(バック・エンジェル)
1972年6月5日生まれ。アダルトビデオのプロデューサーであり、時には出演者としても活躍。LGBTアイコンとして名を馳せている。2007年にはトランスジェンダーパフォーマー、主唱者、教育者、講演者、作家として、AVNアワードを受賞。

【公式サイト】http://buckangel.com/
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