第98回 「ビートたけしのTVタックル」出演の舞台裏

ひろこ:3月2日(月)のテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」で『渋谷区「パートナーシップ証明」発行へ』のニュースが取り上げられ、私たちカップルも渋谷区在住の当事者としてスタジオでの議論に参加させていただきました。

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こゆき:バラエティ番組は昨年のTBS「私の何がイケないの?」以来2度目の挑戦でしたが、ひろこさんは緊張しましたか?

ひろこ:バラエティ番組といっても、今回は討論バラエティだから、そういう意味でかなり緊張していましたね。

こゆき:ちなみに2CHOPO読者の方はご存知の方も多いと思いますが、ビートたけしさんは3年前に別の番組で、「同性婚が認められたらそのうち動物との結婚も認められるようになったりね」との発言をされました。(このときとっさに同性カップルを擁護してくださった、劇作家の渡辺えりさんがTSSAで特別賞を受賞されたこともなつかしい思い出です。)
そんなこともあって、もし今回再び「動物婚発言」が飛び出したら、「私たちは人間ですっっ!」と直接申しあげようと心の中で決めて臨んだのでした。しかし、そんなことは私の取り越し苦労に終わりました。なんとたけしさんからは、「お父さん、お母さんという概念自体がなくなって、「うちの親はね」というふうになったらいい」というコメントがあったのです! これは嬉しい驚きでした。

ひろこ:私も色々備えてスタジオ収録に臨みましたが、出演者のほとんどが同性婚賛成派で、肯定的な意見がたくさん飛び交っていたのには本当にびっくり。スタジオ討論の前のVTRで、ゲイ、レズビアン、レズビアンファミリー当事者の声が流れたのもよかったです。私もとても心強く感じました。
(討論の中で発言をするのにはテクニックが必要で、あまり発言できず少し落ち込みましたが、、当事者である私が必死に訴える必要もないくらい、サポーティブな意見が多かったです。ちなみに小雪ちゃんは果敢に発言していて、私は隣で尊敬の眼差し(笑))

こゆき:「差別をしてはいけない」という前提に立っているのに、「利用できる制度に差があってもいい」というロジックは成り立たないと思っています。「利用できる制度に差があること」自体が差別的な状況だからです。でもこれを反対派の人たちに理解してもらうのは、まだまだ難しい…。だって生まれたときから権利を持っている人は、自分が持っている当たり前の権利には気がつかないことが多いでしょう? 「当たり前」ってそういうことだから。

私は、同性カップルの権利は人権課題だと思っているから、「賛否両論」とか「認める?」とか「どう思う?」とか、それ自体がおかしいと思っています。本当はね。だけどなかなか「当たり前」が「当たり前」にならない現実があるから、一歩ずつ進んで行くしかないのかなとも思っています。

放送をご覧くださったみなさま、本当にありがとうございました!

ひろこ:さて、放送があった3月2日は、今非常に注目が集まっている渋谷区議会定例会本会議の初日で、小雪ちゃんと冒頭の区長演説を聴きに行きました。

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傍聴に来ていた杉山文野さんと一緒に、区役所前で

ひろこ:桑原区長の所信表明では、初めに性的少数者への言及があり、同性パートナーシップ証明書発行についても前向きで力強い発言がありました。私は初めての傍聴体験でした! 区議会って、あんなふうになっているんだね。大変勉強になりました。

■関連ニュース:渋谷区、パートナー条例案を提出 4月施行目指す(共同通信)

こゆき:渋谷区の条例案関連では報道が増え、いろいろな意見が出ていますね。多様な意見が表面化してくるのはよいことだと私は思っています。でももし、それらに触れて傷ついたり、疲れてしまったときは、どうかちょっとお休みしてみてほしいと思います。しばらくテレビや新聞からも、インターネットからも離れて、自分の時間を大切にしたり、心と身体を休めてほしい。それからまた考えたり、自分の意見を発信しても遅くはないはず。自分自身やセクシュアリティと向き合うのも、そればかりでは疲れてしまうかもしれません。上手に気分転換を図りながら、情報とおつきあいしていけるといいですね!

私は今この時代を、ひろこさんと一緒にレズビアンとして生きていることは、とても素敵なことだと思っているよ!
通常ならできなかったひろこさんとの結婚式。
画期的な区長の発言を一緒に聞ける瞬間。
ひろこさんや仲間たちと「少しずつよくなっていく」感動を分かち合えて、本当に幸せな体験をさせていただいていると思っています。

ひろこ:確かに、時代が動いていることを感じられる昨今。変わらず淡々と、でも熱く、できることをやっていきたいね。(そして、毎度書いてしまいますが、今月の区議会の展開に注目です。)

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