Vol.10 LGBTの就職|困る事って実はこんな事じゃない?

花粉症もうやめて!! 誰ですかね。杉を植えたのは……(笑)。しかし最近の薬局で売ってる抗アレルギー薬はホントに優秀ですね。点鼻薬を使っていますが、3分程度で鼻づまりが改善します。すごいです!

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さて、私は過去にLGBTの人達を積極的に雇用する会社を経営していた事があります。メディアでも何度か取り上げられたので応募してくる方も多かったです。履歴書を送ってくださったり、お手紙をくださったりといったアプローチがたくさんありました。決して大きな会社ではなかったので全ての方を雇用する事は難しく、残念ながら応募の中から選ばなければいけないという事がありました。応募していただいた方の中で多かったセクシャリティはやはり、トランスジェンダーの方々です。

私自身がトランスジェンダーで、MtF(男性から女性への性転換者)だったという事もあってでしょうか? そんな時に私が選考基準にしていたものは、一つだけ。それはやはり「技術」でした。インターネット関係の仕事という事もあり、お客様のところへ行く営業的な仕事よりもシステム開発やデザイン関係の仕事が主だったため、見た目(身だしなみ)というよりも重要視していたのは技術です。

ですが、まだまだ一般的な企業では、この身だしなみと言いますか「見た目」の部分も重要な選考基準になります。先日、たまたま人材派遣系の上場企業の社長とお話をする機会があり、その中でこんな事を仰っていました。

●もちろんLGBTに偏見はないが、分け隔てなく見た目(身だしなみ)も大事だ。
●相手を不快にさせない最低限のビジネススタイルが出来るかどうか
●これは、男も女もLGBTも関係ない。

このお話を聞いた時、私はそうだなと思いました。同性愛者の場合ですと見た目には分かりませんので、この当たり前のビジネススタイルを実現する事は比較的容易ですよね。ですが、トランスジェンダーの場合、なかなか望むビジネススタイルというのが難しかったりします。MtF(男性から女性への性転換者)の場合、女性物のスーツを着こなすのは容易ではありません。体型に恵まれている場合は着る事が出来ますが、そうでない人の場合は肩幅が気になったりとなかなか難しかったりします。FtM(女性から男性への性転換者)の場合も同じで、女性が男性物のスーツを着る場合は胸のふくらみをどうするのかという問題があります。

多くのトランスジェンダーは、就職の面接などでこの問題に直面します。書類選考は通って、企業はLGBTにも理解がある。しかし、見た目で落ちてしまうのではないか? 私の会社へ応募してくれた方々もそうでした。履歴書に「女性に見えてしまいます」などと補足をしてある事がありました。実は、私がLGBTの就職で一番ネックになっている部分はここだと考えています。LGBTという言葉も徐々に一般化しつつあり、偏見も少なくなってきていますが仕事をする上で最低限のビジネススタイルはマナーとして必要で、そのマナーとされている部分がネックになって就職できない。もしくは諦めている。という現実があると思います。

もちろんこう言ったビジネススタイルに厳しくない職種も多く、そういった職業を選択するという事も出来ます。しかし、私は望む職業につく熱意も技術もあるのにスーツが着れない。だから面接に行けない。という、この問題は何とかしないと強く感じます。この問題に関しては、企業側だけが理解を示すというにも限界があると思います。LGBT当事者だけ、ジーンズOKという訳にはいかないですしね。

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しかし、この問題は当事者のスーツ選びである程度改善できる事もあるのでは? と考えます。自分の着こなせるスーツを見つけるのは簡単ではありませんが、逆に体型を隠す事ができるスーツもあったりします。自分の体型に合うスーツやメイクが出来るようになれば面接に行けないという事も少なくなると思います。努力は必要ですが、希望する仕事に就くため、面接、就職を諦めずに頑張ってもらいたいと思います。

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