第92回 【ついに】日本での同性婚を!26人の弁護士さんが作戦開始、一般にも仲間を募集

 

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ガンガンいこうぜ!!

まきむらよ。

毎週金曜、世界のニュースから性を考える時事コラム「まきむぅの虹色NEWSサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは「【ついに】日本での同性婚を! 26人の弁護士さんが作戦開始、一般にも仲間を募集」です。

同性婚、ついに憲法判断へ……? 一体何が始まるんです!?
「日本弁護士連合会」「人権救済申立」……ニュースの専門用語解説
参加したいあなたへ――シングルでも、カムしなくてもOK!

以上の流れでお送りいたします!


同性婚、ついに憲法判断へ……? 一体何が始まるんです!?
ついに、ついにです。
日本での同性婚法制化に向けて、もうワンステップ具体的な動きが始まりました。

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写真:PAKUTASO

アルパカの鼻の穴もふくらむわよ!!

今回始まったのは、一言で言えばこんな動きです。

「一般市民が約26人の弁護士さんたちとともに、日本弁護士連合会に対して、『同性婚制度がないのって人権侵害だよね? だから日本の弁護士のみんなは、政府や国会に対して同性婚法制化を求めてね! よろしく!』という申し立てを行う」

つまりこの先には、日本の法律が同性婚を認めていないということについて、北海道から沖縄まで全国約3万6000人の弁護士さんたちが全員加盟する日本弁護士連合会が「それってどうなの!?」と検討したうえ、「マズいでしょ」となれば国に働きかけてくれる……という未来が待っているわけです。

わぁお!!

この動きを専門用語で「人権救済申立」といいます。
すでに朝日新聞なんかでもニュースになってます。が、

「人権救済ってなに? 裁判とはちがうの?」
「そもそも日本弁護士連合会って何者なんだよ」

的な感じもありますよね。続いてみていきましょう。


「日本弁護士連合会」「人権救済」……ニュースの専門用語解説
今回の申し立ての相手となる日本弁護士連合会とは、いわば日本全国の弁護士さんが絶対加入しているチームです。略して「日弁連(にちべんれん)」とも呼ばれたりします。

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「異議あり!!」的な(※イメージです)。

日弁連から政府や国会に対する勧告に、あくまで強制力はありません(だってそれじゃあ弁護士さんだけで日本征服できちゃうことになっちゃうもんね)。ただ、以下のような影響力を持っています。

日弁連からの勧告がもつ影響力

・日弁連からの勧告について、メディアで取り上げられる可能性が高い。
・それに伴い、世論も活発になることが予想される。
・今後もし日本で同性婚の法律を作る場合、重要な事例として参照される。
・同性婚について個人が裁判を起こす場合にも、重要な事例として参照される。
過去の例としては、たとえば公職選挙法の改正や、ハンセン病患者の隔離政策など国が行った人権侵害への対応を求めたことなどです。

その日弁連が、人権侵害について調査し、必要な措置を取ることを「人権救済」といいます。

そして、これから日弁連に対して「人権救済をしてね~」と働きかけるのは、LGBT支援法律家ネットワークに所属する26人の有志弁護団と、一般市民たちです。

弁護団のみなさんは、渋谷区の条例が話題になる前から、合宿までして準備を進めてきたのだとか。同性婚を求めて個人が裁判を起こすことは、お金や手間の上で莫大な負担になりますが、みんなで人権救済申立を起こすことならより現実的だ、ということで弁護団を結成されたそうです。

そのなかのお一人である山下敏雅弁護士は、メールでこのような見解を聞かせてくださいました。

現在の婚姻制度にも様々な問題があるとはいえ(そして、同性愛者の中にも、現在の婚姻制度がベースであれば同性婚が認められても利用しないと考える人もいるとはいえ)、「結婚したいと思っている二人が、異性ならできて、同性ならできない」ということは、憲法14条の定める法の下の平等に違反します。

もちろん今読んでくださっているあなたも、一緒に動きたければ加われるのよ。私も申立人ですし、またフランス国籍である私の妻も、日本の法律で結婚したいひとりとして申立人になっています。


参加したいあなたへ――シングルでも、カムしなくてもOK
同性婚が法制化されるよう求めたいという方ならば、今回の人権救済申立には基本的にどんな方でも関わることができます。ただし、情報の慎重な取り扱いのため、直接の申立人になれるのは、「同性婚が法制化された場合、同性婚をすることを希望する可能性がある」という人本人に限られています。

最後に、LGBT支援法律家ネットワーク公式ページを参照の上、今回の申し立てに関わる3つの方法をご紹介しますね。

(1)直接の申立人になる
申立人として弁護団に委任状を送り、手続きを進めてもらう方法です。シングルでもOK、カミングアウトの必要もありません。かかるお金も、委任状を送る切手代(往復164円)だけです。

住所や名前などは日弁連には伝わりますが、マスコミに公開されることはありません。
応募要項はこちら

(2) 弁護団に寄付を送る
弁護団のみなさんは、普段のお仕事もある中、ボランティアで動いていらっしゃいます。また、申立人になるには切手代しかお金がかからないにしても、弁護団のみなさんは交通費から事務用品まで自腹を切って動いていらっしゃいます。申立人にならない方も含め、少額でも寄付することは助けになるはずです。

(3) 賛同署名をする
直接の申立とは別に、同性婚法制化の勧告を求める署名も募集されています。こちらの署名なら誰でも参加できます。
署名の詳細はこちら

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フランスの同性婚賛成デモでは、老夫婦がこんな看板を掲げて歩いていました。「私たちは異性同士で結婚しましたが、子ども達が将来同性を好きになる可能性も考えて歩いています」

同性婚は同性愛者だけの問題じゃないし、また同性愛者が同性婚賛成とも限りません。「同性婚に賛成するってことは同性愛者なの?」とか言ってくる人がまだまだ尽きない世の中ですが、セクシュアリティに関係なくひとりひとりが考えていく必要があることではないでしょうか。“同性”の問題ではなく、“結婚制度”の問題として。

ということで、今回も読んでくださってありがとうございました! また来週金曜日にね。まきむぅでした◎

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