Vol.12 トランスジェンダー|名前の変更手続きについて

如月音流です。
もうちょっとでゴールデンウィークですね。今年のゴールデンウィークはじっくりゲームでもしようと思っています。ちなみに、そのゲームタイトルは『ドラゴンクエストⅩ オンライン』です。オンラインゲームですがおもしろいのでみなさんもぜひ。

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いきなりですが、私の本名は“はましたかつまさ”と言います。ですが芸名としては、如月音流という名前で活動しています。

私は仕事でも「如月音流」という名刺を持って使っていますが一般企業に就職した場合、なかなか戸籍上とは違う名の名刺を作って……というのはまだ認められない場合も多いかと思います。

トランスジェンダーの場合、見た目が変わってしまいますので見た目は女性なのに名前が男性らしい、また逆に見た目は男性なのに名前が明らかな女性名だと、活動に支障が出てきますし、それだけで望まぬカミングアウトをしなくてはならなくなってしまいます。ということもあり名前を変えたいと思う方も多いのではないでしょうか? 名前を変えるためには一体どうしたらいいのか? というお話をしようと思います。ちなみに、私の場合は、話せば声でわかりますし、そもそも、如月音流という名前でオネエタレント的な事もやっていましたので、もはやカミングアウト云々というのはないのですが。

さてさて、戸籍上の名前の変更というのはだれでも簡単にできるものではありません。名前の変更をするためにはそれ相応の理由が必要です。

例えば、

1、外国の方と名前が区別がつかない
2、同姓同名で生活に支障をきたす名前である
3、名前としてふさわしくない名前である
4、異性と紛らわしい名前
5、職業がら襲名した場合
6、長年使ってきた芸名など

他にもあるかもしれませんが、このような理由が認められた場合です。

名前の変更自体は、戸籍の性別の変更時にまとめてするということであれば、理由は明確なのです。ですが、性別の変更手続きはかなり大変です。肉体的、精神的、金銭的負担も大きくまた、トランスジェンダーは必ず性別の変更手続きをする訳でもありません。そういった場合にはせめて名前だけでも望む性の名前が使えると便利ではないでしょうか。

前回も少しお話ししましたが、ビジネスのシーンになると名刺は望む名前が作れても契約や捺印は本名でなくれはならないのでいづれにせよ、名前の変更が必要になります。トランスジェンダーが名前を変更する場合は、上記の理由としては6番の長年使ってきた名前というのを理由に申請する場合が多くなります。名前の変更は、それぞれ個別に家庭裁判所に審議の申し立てをしてそれぞれ面接や提出物の審査を経て名前の変更が認められる事になりますが、実はなかなか許可してもらえないというのが実情です。トランスジェンダーとして名前を変更する場合では“長年使ってきた”ということを認めてもらう必要がありますので、長年使ってきた“証拠”を用意する必要があります。

実は私も以前名前の変更の手続きをしたことがあるのですが、その時は認められませんでした。私がその証拠として選んだものは、電気料金やガスの請求書でした。1年程度名前を変えて使ってそれぞれ用意して家庭裁判所へ申請しました。ですが、1年という期間や用意した明細書だけでは、実際に使っていたという実績が少なかったのだと今では思っています。これは、10年以上前の話なのですが、今では、名前の変更ができなくて良かったと思っています。その話はまた改めて。

もしも企業でこの辺りの“実績”の部分をフォローできるような仕組みがあれば名前の変更自体はもっとやりやすくなるのではないか? と考えています。企業での望む名前での名刺の利用や給与明細、雇用契約書などです。これはかなりの信用と実績になるのではないかと思っています。LGBTの就職や雇用を促進するために企業で導入してもらいたい制度の一つです。

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