【短期集中連載】いざ!多様な花咲くトロントへ。Vol.2[観光篇]

ニューヨークが好きで学生の頃から20回以上訪れていた僕は、友人が、「ニューヨークに遊びに行くついでにナイアガラに寄って来ようと思うんだけど…」などという言葉に、「ニューヨークまで行って、なんでわざわざ滝なんか見に行くの?」と切り返していた。

それが、実際にナイアガラに行ったら……

全身鳥肌が立つ大きさだったのです!(ごめんなさい。ナイアガラ!)

トロントからおよそ1時間半で行けるナイアガラの滝は、自然の中に突然巨大な滝があるわけではなく、実は滝の周りに町が広がっている。ホテルや観光客目当てのアトラクションやカジノがアメリカ的に乱立しているのだ。肝心の滝自身は、エレベーターで下へ降りて行きそばまで行くことが出来る。

滝の裏側から滝が落ちるのを見ることが出来る。

また、渡航時期が春から秋にかけては、滝へ近づくクルーズが運行しているそうだ。写真や映像ではなかなか伝わらないのだけど、その自然の力を見ていると身体の奥深くがその大きさに反応しているのがわかる。

そして、ナイアガラ観光で、一番のおすすめはヘリコプター! 滝から10分くらい車を走らせたところにヘリコプター乗り場がある。

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9分間という短い時間なのだけど、絶好の景色を見ることが出来るし、その浮遊感と恐怖に全身鳥肌が立つに違いない……高所恐怖症の僕は、今までの人生でなかったくらい絶叫してしまい、パイロットのお兄さんが苦笑いしていた(日本人の印象を塗り替えたかもしれない)。

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そしてナイアガラの滝から更に北へ20キロの所には、開拓時代の面影をそのまま残す町『ナイアガラ・オンザレイク』がある。おもちゃのようにかわいい町の中心にあるQueen stには、ジャム屋さんや雑貨屋さんや馬車が並んでいて賑わっている。

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ナイアガラ・オンザレイクの周りには、ブドウに適した環境が広がっていて美味しいワインの産地でもある。僕は、フランスのブルゴーニュのシュヴァリエ・ド・タスト・ヴァンの式典にも行ったり、ブルゴーニュやコート・デュ・ローヌでワインを飲み歩いたりしていたので、ワイナリーを訪れるのをとても楽しみにしていた。今回、100以上あるワイナリーの中から、ブルゴーニュでも認められているワイナリー

CHATEAU DES CHARMES』へ。
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ここは、数々の品評会で賞を取っているワイナリー。日本人のガイドさんがいるので予約をすればワイン造りの過程から畑まで、丁寧に解説してくれる。テイスティングも出来るし、気に入ったワインが見つかったら購入することも出来る。

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カナダでは、『アイスワイン』が有名で、一言で言うと甘いのだけど、食後などに少しずつ飲むにはいいだろう。アイスワイン以外日本にいると飲むことはなかなかなかったのだけど、ぶどうの配合も考え抜かれており、白ワインも赤ワインもとても美味しかった。


【おすすめのトロント観光名所】
セント・ローレンス・マーケット
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旅行に行って市場に行けば、その国の生活がなんとなくわかるのではないだろうか。1803年開業のセント・ローレンス・マーケットは、トロントらしく、さまざまな民族の食べ物や惣菜が並んでいる。セント・ローレンス・マーケットに行って驚いたことは、その清潔さだった。内臓系の肉を扱う店や、生魚を扱う店が向かい合って並んでいたりするのだけど、いわゆる市場特有の腐ったような臭いはまったくしない。サンドイッチの有名店、クラムチャウダーの有名店、マスタードの店、キッチングッズを取り揃える店……僕は食にまつわることが大好きなので、この市場ならずっと探検していたいと思った。

CNタワー
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OUT tvのディレクターのデイヴィッドと打ち合わせがあり、展望台の回るレストランで食事をした。世界三位の高さを誇る電波塔からは、トロントの街並みが360度見渡せる。デイヴィッド「トロントは、どんどん住民が増えて新しいコンドミニアムが建築ラッシュを迎えているんだ。国際映画祭やサミットも開かれるし、国際都市としてもどんどん大きくなって来ている。多民族が共存する都市トロントは、これから先まだまだ発展していくと思うよ」一つ下のフロアには、下がガラス張りになった展望フロアがあるのだけど、高所恐怖症の僕は、両手に汗を握り尻込みするばかりだった……。

Distillery
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昔はここで蒸留水でお酒が作られていたという歴史地区が、今はレストランやお店、シアター、ギャラリーに変貌を遂げている。自家醸造のビールのテイスティングや、トロントの水で日本酒を作っている店もあり、小さな出店が沢山並んでいた。


トロントに住みはじめて10年になる台湾人のゲイの友人ライアン(28)がDistilleryを案内してくれたのだけど、こちらにずっといて、寂しくなることはないのか? と聞いてみると、

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「時々台湾のご飯が懐かしくなることもあるけど、ここは何よりも自由だから、僕はトロントで生きることを選んでる」と答えた。家族にカミングアウトしているライアンは、さらなる自由を求めてトロントで暮らしているのだ。

「今まで人種差別を感じたことはあるか?」と聞いてみると、

「普通に暮らす中では、アメリカのような生きづらさは全くないよ」と答えが返ってきた。

大きなクリスマスツリーが備え付けられ、クリスマスの飾り付けや、ターキーなどが焼かれて売られている『Distillery』は、子どもたちが楽しそうにはしゃぎ、大人は幸せそうに歩いている。ふと見ると、男同士のカップルが手をつなぎ肩を寄せ合いながら通りすぎてゆく。周りを見渡すと、ところどころにそんなカップルが普通に歩いていることに気づく。

さまざまな人種、年齢、セクシュアリティの人々が、それぞれに幸せそうに過ごすクリスマスのトロントは、歩いているだけで心まで温かくなる町だった。

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※先週末、来場者数55,000人と大盛況だった『TOKYO RAINBOW PRIDE』。僕は、『TOKYO RAINBOW PRIDE』のロゴなどもデザインさせていただきました。東小雪さんの『ひろこパパママも初参加! 東京レインボープライド2015もお楽しみください! また、『TOKYO RAINBOW PRIDE』レインボーウイークの多種多様なイベントは、5/6(水)までたくさん開催中です!


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