第8回 ツアー参戦レポート前編~ドラァグクイーンは神対応?~

Hello! Hello! Hello!…f.o.x.y.です。先月4月は、「ル・ポールのドラァグレース」出身のクイーンたちによる祭典、Rupaul’s Drag Race Battle of the Seasons 2015 Condragulations Tourがありました。

f69c8753d801b4d89314d1905947395e

これは、2ヵ月間に及ぶ全米・欧州のツアーで、「ル・ポールのドラァグレース」の審査員であるミシェル・ヴィサージと、選ばれた15人のクイーンたちがショーを行います。毎回同じクイーンが参加しているとは限りませんが、かなりの大物たちが勢ぞろいしています。そしてこのツアーの最大の魅力は、さすが「会いに行けるクイーン」! ということでVIPチケットを持っているファンは、公演前にクイーンと面会し、写真を撮影したりすることが許されています。以下は当日のレポートや反省点。次回参戦する方は是非参考にしてくださいね!!

チケット争奪戦
f.o.x.y.が参戦したのは4月に行われたオランダ公演。公演チケット、特にVIPチケットは、発売2時間後に完売という物凄い人気……。オランダでは、急きょ2日目の公演が追加されたほどでした。f.o.x.y.もネット販売開始の30分前からパソコンの前に待機してVIPチケットを購入。

当日の装い
待ちに待った当日は、準備が大変です。ドラァグショーには派手な格好や気合いをいれて奇抜な格好をしてくる人が沢山います。そしてドラァグクイーンたちと実際に会って話ができる日です。もちろんf.o.x.y.も事前に美容院に行き、髪を最大限盛って参加。オランダの会場には、ミシェル・ヴィサージ風の格好をしている人がいました。f.o.x.y.が選ぶベストドレッサー賞です。今思うと、手に何かを持っていればよかったと思います。扇子やペンライトをもっている人は目立つし、後からビデオをみても自分がどこにいるか確認できますよね。

豪華すぎるキャスト
f.o.x.y.が観に行った公演には、シーズン4の優勝者シャロン・ニードルズ (前に型破りなクイーンの代表としてお伝えしましたね)、シーズン5の優勝者ジンクス・モンスーン、シーズン6の優勝者ビアンカ・デル・リオ、f.o.x.y.の推しメンでもあるアラスカ・サンダーファック5000、ファン人気ナンバー1として絶大な人気を誇るアドアー・デラノ、サーカス団出身で様々な特技をもつアイヴィー・ウィンターズ、アジア系の数少ないドラァグレース出場者であるマニラ・ルゾンがキャストとして登場。3シリーズの優勝者と他多数の大物キャストを一気に見られるこの豪華さ……。ファン人気ベスト15を取り上げているビデオはこちらから観られます。

いざ面会!
VIPチケットをもった観客は、開演1時間前に会場に入ることができます。Meet & Greet(M&G)と呼ばれる面会時間のはじまりです。手製のプレゼントやファンレターを直接渡せる機会でもあります。この時髪飾りやアクセサリーを渡すと、ドラァグクイーンが実際にそれをつけて登場してくれたりすることもあるのです! ファンの中には似顔絵やイラストを描いて渡している人もいます。(ドラァグクイーンのファンには多才な人が沢山。ファンアートと呼ばれるこれらの作品は、フェイスブックでも紹介されていますよ)

f.o.x.y.が訪れた会場では、客席(全員立ち見)のフロアに出演者が登場し、自分が話したいクイーンのところにファンが集まって適当に列を作る、というものでした。会場によってスタイルが違うらしく、会場側のプロのカメラマンが撮影をしてくれる場合もあります。VIPチケットのもう一つの利点は、早めに会場に入れるため、開演前に観やすい場所にスタンバイできることです。

神対応のクイーンとは
ドラァグクイーンといえば、英語ではビッチと呼ばれるような態度をとったり厚化粧を武器に強気な態度で振る舞うクイーンもいますね。クイーン(女王)と呼ばれるぐらいですから、それも当然のこと。しかし、神対応をしてくれるクイーンが多いこと!舞台人としての自覚がしっかりしているからかもしれません。過去に辛い経験した者だから持てる優しさがあるからかもしれません。神対応で知られるアドアー・デラノが(シーズン6に出場する前)、ファンへの対応について語っている貴重な映像がこちら!(ル・ポールのドラァグレースシーズン5のパーティー行った時に、友達だと思っていたクイーンに会って挨拶をしたらめっちゃ塩対応でショックを受けたの! と語っています)

噂にも聞いていましたが、当日は、アドアー・デラノの神対応を身をもって体験。実際に話せる時間は数秒か数分です。こちらはネットやテレビで観て、よく知っているけど、向こうは私たちのことを全くしらない。それなのに、来てくれてありがとう、というだけでなく、向こうから質問してくれたり、ファン一人一人を心から大切にし、とても親切に対応してくれました。これではファンでなくてもファンになってしまう!

そして、もう一つ見て欲しい映像があります。これはツアーを率いるミシェル・ヴィサージがスターの態度、プロとしての自覚について熱く語っている貴重なインタビューです。彼女も昔、好きだったアイドルに冷たくされてショックを受けた経験があるようです。自分のサインを欲しいと言ってくれるなら、もちろんそれを断るなんてことはしないと断言しています。チケットを買ってショーにきてくれる若者は決して裕福な人ばかりじゃない。一生懸命働いてショーにきてくれたお客さんを大切にしないクイーンはありえない! あなたたち、マドンナじゃないんだから、態度をあらためなさい! と一喝。

M&Gには、そのミシェル・ヴィサージも参加しています。サインを頼むと本当に快く、「名前は?」と聞いて本名まで入れて書いてくれました。数秒しか話せなくても、その瞬間が一生の思い出になったりするものです。もし次に参戦を考えている方がいれば、数秒で何を伝えたいか考えて、要点をまとめておくことをおすすめします!!(笑)。沢山話したいことがある人は、手紙をかいておいてもいいかもしれません。f.o.x.y.が体験した神対応はまだまだあります。コメディアンとして活躍するビアンカ・デル・リオに関しては、もうその対応はプロ中のプロ。舞台上でもないのに、ファン一人一人にかなりパーソナルな内容のジョークを言ってくれました。たった1時間という限られた時間の中で、出演者全員のところにいって並び、写真撮影をお願いしたり、会話をするのはとても難儀。終了時間前1分前コールがかかったあとも、必ず全員と写真を撮ってくれようとしてくれたシャロン・ニードルズの姿にも涙でした! このツアー、本当に神対応のドラァグクイーン、そしてファンの情熱が一つになって公演が成功していることが見て取れました。ドラァグ文化は、長いこと社会で差別されたり、苦労してきた人たちが自分を表現したり、声をあげるための手段でもありました。それが近年、「ル・ポールのドラァグレース」などがきっかけとなり、スーパースターになるための階段にもなっています。お客さんも、LGBTコミュニティーに限られていません。ドラァグ界から世界のスーパースターが生まれているような気がします。

さて次回は、後篇へ続きます。公演の模様を、たっぷりお伝えします!

Top