第4回 禁煙外来、温泉療養…医療費控除で健康的なLGBTライフを!

こんにちわ。LGBTフレンドリーな会計事務所、税理士の上村大輔です。前回は、配偶者控除についてみてまいりました。毎回地味なテーマですみません(笑)。

今回は、おそらく一番有名な所得控除「医療費控除」をうまく活用して、健康的でいい感じの人になっちゃいましょ~というお話です。

1.医療費控除のおさらい

医療費控除、年間10万円を超えた医療費を払うと、超えた分について確定申告をすれば税金が安くなる(戻ってくる)制度であります。

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厳密にいうと、この年間10万円という基準は、年間10万円か総所得金額の5%のうちいずれか低い額、です。例えば給与収入だけの方であれば、年収ベースで311万円以下だと所得が200万円以下になり、5%かけた額の方が10万円より低くなりますので、要チェックです! 詳しくはコチラ(国税庁HP)。それから、生計を一つにしている親族の医療費を負担している場合には、その分も合算できます。LGBTの場合、同性パートナーはたとえ同居していても、“生計一親族”には含まれないので合算できません(涙)……が、たとえば親御さんに仕送りしている場合は、別居でも合算OKの場合がありますので忘れずに(親御さんご本人が確定申告で医療費控除を受ける場合は合算できませんが)! ちなみに、ワンちゃん、ネコちゃんが家族同然の方も多いと思いますが、ペットの医療費は対象外です……。

2.温泉療養、スポーツジムまで対象になっちゃう裏技(?)

お陰様で健康であんまり病院いかないので自分には縁がないかなぁ……と思っている方! この“医療費”、かなり広範囲に認められるのをご存知でしょうか? 病気やけがで病院に支払った診察代や歯の治療代、入院や通院のための交通費……などは有名ですが、それ以外にも、治療のための市販薬、医薬品の栄養ドリンクも、きちんと領収書をとっていればOKです! そして、温泉療養、スポーツジムも、一定の要件のもと、OKになる場合があります!

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まずは温泉療養。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の治療の一環として、お医者さんから「温泉療養指示書」をもらい、全国に20箇所ある「温泉利用型健康増進施設」へ行けば、そこまでの交通費も含めて施設利用料金が医療費控除の対象になります。施設一覧や、医療費控除の手順はコチラ

スポーツジムについても同じような制度があります。疾病の治療として、お医者さんから「運動療法処方せん」をもらい、厚生労働省が指定する施設(全国で200カ所以上)へ治療として行けば、施設利用料(会費)が医療費控除の対象になります。施設一覧はコチラ(右の列に○がついている指定運動療法施設が対象です)。

3.禁煙外来、ED、わきが、わき汗の治療も!!

それでも、あんまり温泉とか好きじゃないし、運動も嫌い……と思っているあなた! 禁煙外来、ED(勃起不全)、わきが(腋臭症)、わき汗(多汗症)などで、医師による治療目的であれば控除の対象になります!

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若干微妙なのがAGA(男性型脱毛症)……基本的には美容目的とみなされてダメみたいですが、治療行為ということを説明できれば適用の余地はありそう。ちなみに美容目的の審美歯科や美容整形は対象外ですのでご注意を。というわけでこの夏は、医療費控除を活用して、ヘルシーで新しい自分に生まれ変わりませんか?

次回は、近頃話題の“ふるさと納税”や、慈善団体への寄付などに関係する「寄附金控除」をご紹介します! お楽しみに~!

※このコーナーでは、税金に関するご質問を、幅広く募集しています。お気軽にお問合せください。お問い合わせ内容に「2CHOPOを読んだ」と記載いただけるとスムーズです。

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