第30回 歩こう歩こう わたしは元気 歩くの大好き どんどん行こう

10月27日、台北で開催された

第10回台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)

に参加してきました~!

アタシにとっては、10年以上ぶりの2度目の台湾。
あちらでパレードがすんごい盛り上がってるってのは、ここ数年周りのゲイから「日本のハッピ着て歩いたらもうモテモテだったよ!」とか自慢気に聞かされるたびに、ウズウズしていたのよねー(アタシがやったところで女神輿ですけど…)。

今年は10周年ということで、これは、プロのオカマ(トイレでカツアゲとかはしませんよ…)としてはやるっきゃないわ、と金曜の女装ママを1回休みして(フーチ葉よもぎさんに押し付け)、ネンゴロ兄貴と共に行ってまいりました。

アタシは木曜に日本を発ったんですけど、その早め入りでも空港ですでに知り合いのゲイに複数遭遇。
金曜昼からは、繁華街の西門周辺はもちろん、定番観光スポット故宮博物院まで、どこ行っても分かりやすいネエさんだらけ!
原色ピタTのスケベアジア人ゲイ(決め付け)の皆さんに、こっちをじろじろ見られるたびにたじろいで、「あ、アタシは白菜と角煮を観に来てるだけなんですからねっ!」と気にしてないフリをしてました。男装時は気の弱い日本人オネエおじさんなんだよぉ。

パレード前夜祭に当たるクラブパーティ2つにいたっては、入場待ちが一時間以上の超盛況っぷりで、アタシが行ったほう(アドニス)でも、上海や日本からのゴーゴーボーイさんが盛り上げる中、ババアの横振り激しいディスコダンスが不可能なほど混雑していました。縦に飛ぶだけじゃイヤなのに!クネクネ手振りフィーバーしたいのに!(どうでもいい)

そんな気持ち昂ぶる中、いよいよパレード当日!

集会場所のケタガラン大道(台湾総統府正面…日本で行ったら首相官邸前でLGBTがお祭り!)に着くと、そこには圧巻の光景がっ。

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ドーン!
なんと、今年のパレード、報道によってバラつきはありますが、

6万~7万人の動員!!

だったようです。
日本がずっと3000人前後だったのを考えると、動員数では20倍以上の規模…。やられるわ~。

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大型モニターを掲げたステージでは、よくわからない中国語がペラペラ話されていましたが(勉強せいや)、台湾の女優・歌手、レイニー・ヤンや、同性愛をカミングアウトした香港のアーティス、アンソニー・ウォン、同じく香港の女優・歌手、ジジ・リョンらが登場し、パレードを盛り上げてくれていたようです。

アジア最大のゲイ・パレード開催!レイニー・ヤンやアンソニー・ウォンが応援―台北市(msnニュース)

正直アタシはよく知らなかったけど、現地のみんなが知ってる芸能人の応援って素直にうれしいわよねー。
日本だって、ソニンちゃんとか来てくれてたし! お礼にアタシは『カレーライスの女』を聴き直してから『RENT』観に行く予定だし!

当然、パレード名物の派手キャラ参加の皆さんも大勢いたので、会場は記念写真の撮影大会が繰り広げられてましたよ。

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レインボーマッチョ隊。きっと黄色は食いしん坊。このままヘドリアン女王をやっつけ(ようとしたら逆にセクシー折檻され)てほしい雰囲気です。
オレンジ兄貴は、日本の人気GO-GOのYOSHIHIROたんだよ!

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女子中心のグループもいっぱいだよ!(ビアンパーティGFオーガナイザーのチガ姐さんが、「パレード報道写真が裸のゲイばっか」とツイートでお嘆きでしたわ。報道は目立つとこ撮るからね。女子もどんどん派手にいったれ~)

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台湾パレードといえば、ガチムチ系好きのパラダイス!
(左)日本から参加の上野のゲイバー『唐変木』さんチーム。立派な横断幕も目だって、こりゃ宣伝効果も抜群かも。
(右)マリオ&ルイージ。マリオがかぶってるので、もう一人はクッパ大王になってセクハラしまくってほしかったです(アタシ、陵辱されるピーチ姫やりたい)。

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やっぱり男の裸が好っきやねん!(チガちゃんごめん。笑)
(左)日本のゴーゴーボーイ、トーマくんとタカくんも参加。スタッフさんとともにゲイAVのフライヤーも配ってました。
(右)世界規模の出会い系サイトMANHUNTのフロートのゴーゴーボーイズ。筋肉ぷりっぷり。ぷりっぷり。

混雑の中、パレード開始時間になると、集会場から台北の街を2ルートに分かれて隊列が動き始めました。参加人数があまりに多いため、この贅沢なスタイルに!
どっちがイイ思いできるのかよく分からなかったので、なんとなく人の流れに乗ってみることに。

日本のデモ行進のような制限がないのか、隊列には明確な区切りも存在しませんし、沿道からの参加、途中抜けも自由な雰囲気。てか、誰もそんなの制御できないほどのワッショイ状態だしね。

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老舗ゲイクラブバー『Funky』のフロート。
最近は新興クラブに押されぎみですが、あの横並び花いちもめダンスは台湾ダンスの伝統芸能よね~。

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沿道のマック2階に特等席発見。
わかりやすくゲイな皆さんが占領して、クーラーのきいた店内から高みの見物をされてました。こっちは暑いし足疲れるしで、シェイク差し入れしなさいよーと叫んどいたわ。

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(左)沿道の見物ネエさんの中に、なんと、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんを発見!(日本語話せないし男だけどね) ファッションモンスターは台湾でも人気のようです。
(右)以前日本で働いていたモンゴル人ゲイの友だちが、今は台湾に在住。アシュラ男爵風の半身女装でパレード参加してました。

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日本からも、台湾の同性婚を応援する横断幕!
札幌パレードの元実行委員長の鈴木さんと、東京パレードの元実行委員長のべーすけさんや、HIV啓発プロジェクトのLiving Togetherのプラカードを掲げた若いコたちが並んで歩いて、日本の存在もちゃんとアピールしてました。

これ以外にも、さまざまなサイトや映像で、今回の様子がレポートされてますので、いくつかご紹介しておきますね。

「今年も開催!ゲイパレード♪」(台北ナビ)

「第十屆同志大遊行 超過65000人集結凱道走遊行」(苦勞網)

公視(台湾公共テレビ)のニュースでの報道
「同志大遊行 訴求婚姻平權 伴侶多元」(公視晩間新聞)

いやー、ほんとにすごかったわ。

実はアタシとネンゴロ兄貴は、最初は沿道から見物しようと思ってました。
ネンゴロは世界じゅうのゲイシーンで遊んできた人なんですが、一人ゲイパレードみたいなオープンな生き様の人だったので、社会運動として集団で訴えるパレードに意義を感じなくて、日本を含め生まれて初めてのLGBTパレード参加だったそうです。

その彼が、思い思いのアピール方法で盛り上がる現場のLGBTとサポーターの姿を初めて観て、気づいたらアタシの横で涙を流してました。48歳、パレード処女喪失の涙。
やっぱり生の人間の力ってすごいわ。

パレードに限らない話だけど、ネット時代は、言葉でああだこうだ言って何かを嫌ったりバカにしたりする感覚が後押しされてしまってるでしょ。

まさに、Don’t think. FEEL。考えるな、感じろ、ですよ。

いろんなおもしろい衣装考えたり、想いを込めた旗を作ったり、この日を楽しみに集まったアジアじゅうの人たちが、何万人と集まる空間には、ネットの文字情報だけじゃ動かせない、心に響くパワーがあるんだわと実感したのでした。

アタシも10年以上前に日本のパレードに気合いを入れて、つたない女装で参加していた頃を思い出しちゃって、
勢いでべーすけさんたち日本の横断幕の隊列に参加してみました。
こんなことならもうちょっと派手なカッコしてくれば良かったー(女装は南国じゃ溶けるからイヤん)。
3時間近く、歩きまくって疲れたけど、沿道のかわい子ちゃんに手を振ったり、おしゃべりしたり、なーんか素直に楽しかったな。

18年前にアジアで初めてLGBTパレードを開催できた日本という国が、規模横ばいだったり、開催休止や団体分裂という流れになってしまっていることは、正直、残念です。
もちろん、国民性とかありますし、パレードというスタイルだけにこだわるこたーないとは思いますけどね。

台湾くらいの規模になれば、社会的な影響力はもちろん、経済効果も相当なものなのは間違いないしね。
台湾は、全体的には決して経済が好調とは言えない中で、今回のパレードはじめゲイ関連産業だけは元気なんだそうです。
そらそうよね。万人単位のアジアの可処分所得ありそうなLGBTたちが集まって、宿泊、ディナー、ショッピング、パーティとお祭り気分で使ってってくれるんだから。

そういう分かりやすいメリットって、当事者以外にも「いいんじゃない」と思わせるパワーがあるわけで、台湾パレードは、フェスティバル感をうまく取り込んで、アジア初のブレイクスルーを果たしたんだと思います。

人口2300万人の台湾で、これだけのことしてくれるんだもん。
日本も、まだまだやれることいっぱいあるはず!

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