第115回 ニューヨークでLGBT家族と出会って

先週に引き続き、ニューヨークに滞在中です! 無事にパレードも歩き終えて、ほっと一息。
ニューヨーク滞在中はずっと密着取材のカメラと共に行動しているのですが、旅の後半には取材から離れて、久しぶりにひろこさんとふたりっきりでデートもできました♡
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ブロードウェイで上演中のミュージカル『キンキーブーツ』を観劇。私にとって初めての本場ブロードウェイミュージカル観劇だったのですが、とても感動しました! そのクオリティーの高さ。演出が洗練されていて、さすが本場!という感じ。とくにこの作品は、華やかなドラァグ・クイーンショーのシーンが見どころのひとつなのですが、実は「親子の和解」がテーマになっていて、最後には大粒の涙がポロポロポロっとこぼれてしまいました。さすがは本場のエンターテインメント。2CHOPO読者には強くおすすめしたい作品です。
ミュージカル版とは違うところがたくさんありますが、映画版もおすすめです。
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観劇後、劇場前にて。ヒロインになりきったつもりが、おしい! 顔の向きが反対……。
さて、今回のニューヨーク滞在、一番の目的はプライドパレード参加でしたが、もう一つのテーマはLGBT家族と会うことでもありました。滞在を通して、LGBTのご家族にお話をうかがいに行っています。
養子縁組でお子さんを育てているレズビアンマザー。
精子バンクでの人工授精でお子さんを授かったレズビアンマザー。
パートナーの親戚からの精子提供でお子さんを授かったレズビアンマザー。
代理母出産でお子さんを授かったゲイファザー。
日本にいると、LGBTへの差別や偏見があるのが当たり前の状態に慣れてしまっていて、私が「レズビアンマザーとして子どもを持ちたい」と言ったときにネガティブな反応を受けても、「そんなもの」「仕方がない」と思っていました。それに私は今、ひろこさんと結婚して、東京のLGBTコミュニティーの中で暮らしています。周囲は私たちをふうふとして扱ってくださるLGBTフレンドリーな方ばかり。そのため直接的な差別や偏見に苦しむことは、日常ほとんどありません。
しかしニューヨークに来てみて、たくさんのゲイファザーやレズビアンマザーに出会って気がついたことがあります。
実は私は、日本で偏見によって苦しんでいたということ。「レズビアンカップルであるあなたたちの元に生まれてくる子どもは可哀想」という「『善意』のプレッシャー」に、とても苦しめられていました。一見善意に見えますが、でもやっぱりそれは偏見なのです。
どんなに悪気がなかったとしても、「レズビアンマザーの子どもは可哀想」というのは偏見です。レズビアンマザーもゲイファザーも、男女の夫婦の子育てとなにも違いはありません。
大切なのは、子どもを本当に愛しているか。子どもをそのまま、まるごと受け入れることができる親であるか。
家族とは「共に生きる大切な人」だとあらためて感じました。血のつながりや性別は関係ない。ニューヨークで、成り立ちは様々でも愛しあっているLGBTのファリミーに出会って、はっきりとそれを感じることができました。
家族とはなんなのか、あらためて考えてほしいです。
血がつながっている必要があるのか? 親は男女でなければならないのか?
先入観を取り除いてみると、すでに一緒に生きている多様な家族がもっと見えてくるかもしれません。自分自身の中にある偏見に気がついて、ちょっとラクになれるかもしれません。
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視察したNYのLGBTセンターで、フォスターケア(里親)担当の方と。 

 

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