第107回 【(゚∀゚)キタコレ!!】ヨーロッパ47ヶ国で「同性婚は当然の権利」との判決 日本への影響は?

 

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まきむらよ。

毎週金曜、世界のニュースから性を考える時事コラム「まきむぅの虹色NEWSサテライト」をお送りしております。

前回は「【あるある】200人に聞きました バイセクシュアルが言われがちなことTOP15」をお届けしました。次回以降にパンセクシュアル編をお届けすることとし、今回は最新のビッグニュースです。

ヨーロッパ47ヶ国で『同性婚は当然の権利』との判決 日本への影響は?」ということで、

★ 欧州人権裁判所で一大判決! 一体何が始まるんです……?
★ 西欧「同性婚は人権だぜ」プーチン「押し付けやめろよ」
★ 今回の判決、日本にはどう影響する?

以上の流れでお送りします!


★ 欧州人権裁判所で一大判決! 一体何が始まるんです……?
いやあしかし、ほんとマジで、歴史がメキメキ動いてるわよ。

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写真:PAKUTASO

2015年7月21日。
ヨーロッパ47ヶ国の総合裁判所ともいえる欧州人権裁判所は、イタリア政府に対して「同性婚を認めないのは人権侵害です」との判決を下しました(出典:AFPほか)。

どうしてこんな話になったかというと、もともとイタリアでは、3組の同性カップルがイタリア政府を相手に訴えを起こしていたんですね。

ヨーロッパには欧州人権条約という協定があり、その第8条に「すべての者は、その私的及び家庭生活、住居及び通信の権利を有する。」と書かれています。

それなのに、パートナーが(書類上)同性だからといって、

・パートナーとの関係
・その親との関係(義理の親子関係)
・その兄弟姉妹との関係(義理の兄弟姉妹関係)
・ふたりで育てている子どもとの関係

といったものをイタリア政府が家族として認めずに法律上他人扱いするのは欧州人権条約第8条違反なんじゃないですか? というのが今回の訴えだったわけです。

うん、それはそうよね

ということで、欧州人権裁判所からイタリア政府に「アンタなんとかしなさいよ~」ってなったのが今回の判決ということになります。

これにより、欧州人権裁判所の管轄下にある47ヶ国のうち、同性間に法的結婚や法的パートナーシップを認めていない23ヶ国の国々が同性婚法制化に向けて動き出す可能性があります。

ってことは

23ヶ国で一気に同性婚法制化!?

そりゃすごいわね、オセロで一気にひっくり返したみたいじゃない、えっ今の子はオセロとかやらないの? パズドラ? ツムツム? あっそうなの? あらヤダ~、って感じですが、現実はゲームみたいにはいきません。なぜなら行く先には、あの方がいらっしゃるのですから。

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ロシア連邦大統領、ウラジーミル・プーチン閣下です。


★ 西欧「同性婚は人権だぜ」プーチン「押し付けやめろよ」
もんのすっっっっっっっっっっごく雑に言ってしまえば、今のヨーロッパっていうのは、だいたいざっくりこういう状況にあります。

西欧諸国「同性婚を認めないのは人権侵害! 差別やめろ!」

プーチン「いえ、別に同性愛者差別はしませんよ? ただ、同性愛は我が国の伝統ではないというだけで。同性愛者は安心してくれていいんです……ただし、子どもにさえ近寄らないでいてくれたらね

西欧諸国「なにを~!? ぐぬぬ~!」

プーチン「あっ、それと、我が国ロシアは一応欧州人権裁判所の管轄下にあるわけですけれども、あくまで最優先はロシア連邦憲法裁判所の決定なんでね。ヨーロッパ全体の意見より、ロシアの意見を優先させてもらいますよ。西欧からの価値観の押し付けには応じませんので」

ロシア人「いやいやいやいやロシアにだって同性愛とか両性愛とかトランスジェンダーの子どもたちはいるんですけど! 『非伝統的』とか『子どもに近づくな』とか何なんですか!? 私はそういう子どもたちを守る団体を作りますよ!!」

ロシアの警察「罰金刑

ロシア人「えっ」

ロシアの警察「5万ルーブル」

ロシア人「」

プーチン「おやおや……なんだかにぎやかですねえ(笑)。さてはて、我がロシアの隣人たちよ、君たちはいったいロシアと西欧のどちらにつくのかな? クックックッ……(なんか大事な色々を握りつつ、核爆撃機配備案とか出したりしつつ)」

ウクライナ・リトアニア・ラトビア・エストニア「はわわわわわ……」

西欧諸国「ぐぬぬぬぬぬぬ……」

(※ものすごく雑にたとえたものであり、上記はそれぞれの実際の発言の引用ではありません)

んで、今回「同性婚は当然の権利やで」という判決を出した欧州人権裁判所は、ロシア・ウクライナ・リトアニア・ラトビア・エストニアなどなども含む欧州評議会加盟国を対象としているわけですが、

プーチンは判決をいまのところスルー
(7月22日現在、公式声明は見当たらず)

さてはて、これからどうなるのかなぁ、といったところです……。恐らくロシアはこの判決を受けて同性婚を法制化することはないでしょうし、また近隣諸国の対応を目が笑ってない微笑みで見守ることでしょうね。

ところで、今回の判決の対象となる「欧州評議会」(加盟国47ヶ国)ってやつなんですが、実は日本とも公式に関係があるんですよ。


★ 今回の判決、日本にはどう影響する?
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2011年3月19日、東日本大震災後、EUの旗とともに日本国旗を掲げる欧州評議会
写真:Cimmerian praetor (own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

欧州評議会は国際問題を取り扱う国際機関なので、別にヨーロッパの国じゃない日本も「オブザーバー国」という立場で関わっています。

日本は欧州評議会の会議に参加したり、毎年45,000ユーロの財政支援をしたりしていて、投票権はないものの発言権が認められています。

あくまで第三者ポジションなので、欧州人権裁判所の判決が日本に直接影響することはありません。ですがやっぱり今回のこと、まったく無関係ということにはならない気がするのよね。

現在の欧州評議会加盟国と日本の状況は、以下の点でとてもよく似ています。

【訴えのもととなった状況】
イタリア:婚姻制度が異性間のみを対象としており、一部の地域の条例で同性パートナーシップを認めているものの、国の制度として具体的効力はなし

日本:上に同じ

【訴えの内容】
イタリア:同性婚を認めないのは欧州人権条約(第8条)に違反する人権侵害である、としてイタリア政府を欧州人権裁判所に提訴

日本:同性婚を認めないのは日本国憲法(第13条および14条)に違反する人権侵害である、として日弁連に対し人権救済を申し立て
さらにさらに、日本は、欧州評議会と「世界の人権状況改善に共に取り組む戦略的パートナー」っていう関係にあるわけです。

なんていうか……

そういう流れを感じるッ……!!

ただし、決して“流される”ことはせずにいたいですね。時代の流れの源と行く先を見据えながら、その中にいる自分の頭で考える、ということを、ひとりひとりが心がけていきたいものです。

ということで、読んでくださってありがとうございました! また来週金曜日にね。まきむぅでした◎


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