第10回 バー経営者は必読! 知っておきたい「税務調査」のしくみ

こんにちわ。LGBTフレンドリーな会計事務所、税理士の上村大輔です。今回からは気持ちを新たに……LGBTビジネスに役立ちそうなお話をしてまいります~!

1.税務調査って一体…
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突然ですが皆さん、「税務調査(ぜいむちょうさ)」ってご存知ですか? 法人や個人事業主、相続があった個人等に、税務申告が正しく行われているかどうか、申告の元となる資料を税務署の職員が調査しに来る制度をいいます。と言いますのも、日本の所得税、法人税、相続税、消費税などは「申告納税制度」という、納税者が自分で(あるいは税理士等の専門家に頼んで)税金を計算して申告する制度が取られているため、それがホントかどうか、正しいかどうかじっくり調べないと分からない面があるんですよね。

でも全部の申告について調べるには人手も時間もないから、税務署が怪しいな……と思ったところ(かつ税金の追加が出そうな所)をピックアップして現地調査に訪れる……という訳でございます。納税者側も、もし税務調査が来たら……と思えばズルはしなくなりますから、税金で成り立っている国家にとって、税金を正しく徴収するために非常に重要な制度であるといえます。

2.ある日突然、税務調査がやってくる!?
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※イラストはイメージです。

とはいえ、調査を受ける側としたら、出来る限り来ないでほしいものですよね(笑)。基本的には、税務調査がある場合は、前もって納税者(あるいは顧問税理士)に連絡が来る仕組みになっていまして、調査当日までに色々書類や心の準備をしたりするのですが、実は何の前触れもなく突然来るケースもあります。

それは、小売店、飲食店(レストラン、バー等)をはじめとする現金商売のお店。これらの商売は、お金の動きの記録が通帳などに残りにくいので、事前に通知してしまうと適正に調査ができない……というのが突然来る理由ですが、それにしても無予告の調査は、営業が止まってしまいますし、その場にいたお客さまにも印象が悪いですね。私も一度だけ無予告調査の瞬間(!)に立ち会ったことがあるのですが、急にスーツを着た人が4~5名来て、なんか悪いことをしたみたいで相当心臓に悪いです……。なお、これは任意の調査に位置づけられるケースが多いので、原則的には、とりあえずお引き取り願い、後日の調査を依頼することができます。

このように突然来る税務調査を現況調査(げんきょうちょうさ)と呼びますが、その場合、調査にあたる税務署の職員は、実は以前からお店に来ている可能性もあります。まずは「外観調査」。実際にお店の前まで行って、立地や客の出入りなどを店の外から確認します。次に「内偵調査」。お客のふりをしてお店の中に入ります。お客の入り具合、座席数や店員の人数、値段やレジの様子などを見るようです。さながらスパイ映画のような話ですが、証拠をつかみにくい現金商売で調査を確実に進めるために、現実に行われる場合があるようです。

3.ゲイバーって税務調査あるの?
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ここまでの話、ゲイバー(ビアンバー等)も例外ではありません。事業をやっている以上、一定の確率で来るのが税務調査なのです。内偵調査で税務署の職員が客のふりをしてゲイバーに来店しているかどうかまでは未知数ですが……(笑)。

そして実は、「バー・クラブ」は他の業種に比べて調査の可能性が高い業種といわれています。その理由はズバリ、「不正発見割合の高い業種」だから。国税庁が発表している資料「平成25事務年度 法人税等の調査事績の概要」によれば、「バー・クラブ」は税務調査による不正発見割合が55.1%と、堂々?の1位を獲得しております……。税務署としては、当然ながら不正発見が多い業種を重点的に調査実施しますから、つまり「バー・クラブ」は税務調査が来やすい業種と考えられるのです。

ちなみに、無申告ならそもそも税務署側に情報がないから来ない、という都市伝説? もありますが、そんな事はなく、逆に来た時の罰則的な税金は大きくなります。少し前ですが、名古屋にあるゲイバーが無申告による脱税で告発されたニュースもありました。また、「うちは儲かってないから……」と開き直るのも要注意。所得税・法人税は確かに利益に対して税金が出る仕組みですが、2年前の年間売上が1000万円を超えている場合は消費税が、スタッフを雇っている場合は給料から天引きする源泉所得税が、赤字でもかかる可能性があります。

いかがでしたでしょうか。なんだか、やたら怖い話だけをしてしまい恐縮ですが……一方、現金商売のビジネスをやる以上は、ぜひ知っておいた方が良い知識でもあります。

かみむら会計事務所では、税務調査が来ても大丈夫なように下準備をした上で、節税対策をご提案いたします。気になる点があれば、まずはお気軽にご相談くださいませ。
宣伝オチですみません……(笑)。

次回からは、新シリーズ!「ゲイバー開業への道(仮)」と題して、バーやレストラン開業に必要なお金や、その準備の仕方についてお話をしていきたいと思います。お楽しみに!

かみむら会計事務所では、ゲイバー、ビアンバー、ゲイマッサージ等をはじめとするLGBTビジネスの経理、税務申告、節税のご相談などを承っております。月額顧問料は5400円から。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。お問い合わせ内容に「2CHOPOを読んだ」と記載いただけるとスムーズです。

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