Vol.12 海外の女装文化ってどうなってるの?[チリ編]

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久しぶりの海外の女装文化紹介インタビュー、今回はなんと地球の裏側、チリからお届けします。

日本人には、チリはワインや長細い国、というイメージが一般的でしょうか。ちょっと調べてみると、チリは公用語がスペイン語。人口の52.7%が純粋な白人、44.1%が白人系メスティーソ(白人とラテンアメリカの先住民(インディオ)の混血)です。

インタビューを受けてくれたKudyさんは来日前に私へ連絡をくれ、女装への熱い思いを語ってくれました。来日を機に撮影をさせていただき、大きく才能が開花するのを見て嬉しい思いでいっぱいです。


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ーこんにちは!まずは自己紹介をお願いします。

こんにちは、チリ人のKudyです。23歳です。かわいいものが大大大好きです! あまいコーヒーミルクが大好きです!
ギターを弾くのも好きで、作詞作曲なんかもちょくちょくやっています。趣味はリラックマのぬいぐるみを集めることとネコとモフモフすることとゲームです!
でも日本のゲームは日本語だけなので、全然わからないから今は5歳児用のひらがなドリルで勉強をしています! がんばります!

ーKudyさんが日本にきたのは何回目ですか?

日本は初めてきました! もちろん日本はチリの裏側ですから、すごく不安で緊張していました。
空港に着いたときはまだチリの空港とほとんど変わらなくて日本に来たという実感はなかったんですが、空港を出て初めて「日本に来たんだなぁ!」と思いました!

ー日本の感想はどうですか?

歩いている人みんながみんな多種多様なファッション、メイクをしているし、ぼくがびっくりしたのはおしゃれな男の子がほんとうに多いということです!
少しですけどアイメイクをしている男の子もいました。チリでは考えられないです!

それに男性服のお店が多くてひとつひとつ違うスタイルの服を売っていることにも驚きました。男性用のブラジャーも売っているのを知ってさすがジャパン!と思いましたね。

まだ日本に来たばかりでぼくにとってはすべてが新鮮なので、これから日本で暮らしてもっともっと日本のことを知っていけるのでワクワクのほうが大きいですね。チリではできなかったことも日本ではどんどんチャレンジしていけると思います!

ー日本のファッションの多様さは、みなさん驚かれますね。きっとしばらくはびっくりの連続でしょう、楽しんでください! 今度は、あなたの出身国のLGBT、特に女装についての状況を教えてください。

チリではLGBTや女装についてとても差別的で、もし女装している人を見かけようものならいじめたり、道を歩いているだけで突然顔を引っ叩かれたりします。
もちろん宗教的な理由やぼくが住んでいたところが田舎だということもあるかもしれませんが、男はこうであるべき、女はこうであるべき! という狭い考え方しかできない人がとても多いです。

ー道を歩いているだけで危害を加えられるなんて、日本ではちょっと想像がつきません。それでは、あなたの国に女装に関するサービス(メイク、スタジオ、サロンなど)やイベントはありましたか?

全然ないですね。チリでは化粧やサロンは女性だけのもの! という考えが当たり前なので、女装に関するサービスなど思いつかないんだろうと思います。
なので、ぼくはいつも化粧品を買うときはネットショップや母の物を使ったりしていました。

ー日本以外で女装している人の苦労は、想像に難くないです。あなたが知っている有名な女装者はいますか? また、女装のお友達はいますか?

有名人は、日本以外では知らないですね。女装をしている友達もいないです。
やっぱりチリではLGBTが認められたとはいえ、すぐにみんながみんなそれを受け入れるのは難しいので女装をするのにもとても勇気がいると思います。

でもぼくはよくバンドのライブでカラコンをしたり軽く化粧をしたりしていましたけど、ぼくの友達はそれを受け入れてくれましたね。

ーいいですね! それでは、あなたが本格的な女装をしようと思った理由は何ですか?

元々、ベビー服などのモデルをしていて、よく母が幼い頃に着ていたドレスを取り出して女装っぽいこともしていました。

ー写真を拝見します。

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ーすごいかわいいですね!女の子の服がとてもよく似合っています。

しかし徐々にまわりの目が気になってバカにされたりいじめられたりするのが嫌だったので止めてしまいました。

ーそうだったんですか。何がきっかけで今のように女装をしようと思い直すことができたのですか?

最近結婚した妻、ゆさぱんに「女装とか好きなんだ?」と内心ドキドキしながら言うと、「そうなん?じゃ今度服買いに行こー!」とあっさりしていたのにびっくりして、「あ、受け入れてくれる人もいるんだ」と安心しました。それからまた女装しよう!と思えましたね。

ー奥さん、すごい!(笑)。すばらしい信頼関係が築けていたからですね。女装願望の告白には、抵抗がありましたか?

思い切って打ち明けたときはやっぱり内心は気持ち悪いとか少しは思っているかなぁと心配でしたが、打ち明けた翌日からぼくよりもぼくを可愛くしようと必死です(笑)。ちょっと引いたりしないの? とも聞いてみたんですが、「え、なんで?好きなんやろ?大丈夫、それも含めて全部好きやから!」と言ってくれます!

ー理想的な人ですね。実際、撮影の時も奥さんはすごくうれしそうでしたから、本心でしょうね。あなたにとって、女装とはどのような行為ですか?

先ほども書きましたが、女の子の服はぼくにとっては小さい頃から身近にありましたから、女性が日によってスカートを履いたりパンツを履いたりするような普通のファッションの感覚ですね。

ーまさにそんな感覚の人が、日本ではどんどん増えています。これから女装をする中で、どんなことをしていきたいですか? また、近い将来、どうなっていると思いますか?

ぼくは女装をしていますけど、恋愛対象は女性なんです。チリでは女装している人はみんなホモだと思われるので、そういう偏見や誤解も無くしていきたいですね。
なので、女装をしながら男の部分も出していけるようなそんなお仕事がしていきたいです。

ぼくはもともとバンドをやりたかったんですが、メンバーがなかなか見つからないのでソロでやっていきたいなぁと思っててゆさぱんと話し合いながら二人で曲を作ったりもしています。なので近い将来、ソロデビューもできてるんじゃないかなぁ? と思っています。

ーすてきな夢ですね!女装関係で、目標にしている人はいますか?

元VersaillesのHizakiさんです! 女装も可愛いですし、ギタースキルもすごいのでHizakiさんみたいになりたいですね!

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ーありがとうございます! 最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

ぼくのインタビューを読んでくださってありがとうございます。ぼくは女装などに対して差別や偏見がすごい国から来たので、日本の女装している方はすごく羨ましいなぁと思っていました。でも日本でもやはり少なからず偏見を持っている人もいると思います。

そういう人たちの目は気にせずに今まで以上にもっともっと女装を楽しみましょう! 女装子同士で女子会したりも楽しそうですね!
ぼくは自分の夢を叶えるために日本に来て、右も左もわからない状態ですけどそれでもできることからコツコツとがんばりますので応援よろしくお願いします!

日本の女装家のお姉さまたちに応援していただけるとすごく元気がでます!


Kudyさん、どうもありがとうございました! KudyさんはTwitterをしているので、興味を持たれたらぜひフォロー&お友達になってあげてください。日本での生活が見えるブログはこちらです。

女装が自由な国、というイメージを持って来日したKudyさんがこれから目にするのは、どんな日本の姿でしょうか。
楽しいこと、わくわくすること、へこむこと、いろいろ起こることと思いますが今のきらきらした気持ちを持ち続けて、夢をかなえてほしいと願っています!

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