第13回 失敗しないゲイバー開業への道!(その3)融資ってどうなの?

こんにちわ。LGBTフレンドリーな会計事務所、税理士の上村大輔です。

ゲイバー(ビアンバー、レストラン等を含む。以下、便宜的に「ゲイバー」と表記します)開業のために必要な「お金」について、全3回シリーズでお話しています。最終回の今回は、金融機関や自治体からの融資(ゆうし)についてご紹介します!

1.融資はハードルが高い?
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開業時の資金、自己資金で全てまかなう以外にも、いろいろな調達方法がありますよ~、というのは前回まで見たところですが、今回はその中でもハードル高そうなイメージがある(?)融資について、見ていきたいと思います!
融資とは、事業者が銀行などの金融機関からお金を借りることをいいます。もちろん、タダでは貸してもらえませんから利息を払って。
借金取立ての方の怖いイメージがマンガやドラマであるので、ハードル高い印象があるのかもしれません。ただし、今回紹介する開業時におすすめの融資は、まず金利がとても低くおさえられており、また国や自治体がやっている制度なので、そこまで恐れるべきものではありません。ご安心くださいませ!

2.バー開業時に使える融資
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(1)日本政策金融公庫
開業時のお金の面の強い味方と言えば、なんといっても「日本政策金融公庫(にほんせいさくきんゆうこうこ)」です。
日本政策金融公庫とは、平成20年に国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行の4機関が統合して発足した、国が運営する政策金融機関。国としては景気活性化のためにも新しいビジネス立ち上げをどんどん支援していく政策がありまして、お金の面については、この日本政策金融公庫を通して創業時の融資制度を設けているという感じです(バーだけじゃなくてあらゆる業種の創業が対象です)。
創業のタイプに合わせていろいろな融資の制度があり、うれしいことに、無担保・無保証人でお金を借りられる制度も充実しています。おすすめの融資制度は、創業時も使える「中小企業経営力強化資金」。全体的に金利が低い中、この制度の金利はさらに低くなっているのと、審査期間が比較的短いのが特長です。こちらは、自分自身だけでは申し込めなくて、認定経営革新等支援機関(通称・認定支援機関)という経済産業省が認定した税理士・公認会計士・中小企業診断士などのサポートが必要です。認定支援機関一覧はこちら(かみむら会計事務所も認定されていますよ♪)

(2)自治体
お店を開く場所がある自治体で、独自に融資制度を設けている場合があります。こちらは、自治体から直接お金を借りるのではなくて、自治体が利息や保証料を補助してくれる形で、地域の民間金融機関などから借り入れをすることになります。当初設定される利息・保証料はそこそこ高くなりますが、補助が出て実質利息・保証料がほとんどなくなってしまう場合も。「●●区 制度融資」などと検索すると出てきますので、是非チェックしてみてください。ちなみに新宿2丁目のある東京都新宿区でも、創業支援融資制度を設けているようですね。動画での解説もあるようです!詳しくはこちら

(3)どうやって申し込むの?
融資を受けてみたいと思ったら、まずはお店を開く場所を管轄している日本政策金融公庫の支店か、自治体の市区町村役場へ相談に行きましょう。あるいは、先述の認定支援機関などにまず相談しても良いと思います。それぞれの認定支援機関でお付き合いのある日本政策金融公庫の支店をご紹介できるケースもありますので。
融資申込みには、申込書のほか「創業計画書」などの各種書類を作る必要がありまして、これがけっこう手間がかかります……。こちらは会計事務所やコンサルタント会社で作成を依頼することで立派な計画書ができ、審査に通りやすくなる面もありますが、融資総額の3%~5%は手数料がかかるので、ご自分で作る方も結構多いですね。自分で作る場合には、質問に答えるだけで14ページ綴り(!)の事業計画書などができてしまうWEB上の無料システム「ソウギョウノート」などもおすすめです。
書類を出した後は、面談などを通して、審査が行われます。日本政策金融公庫は直接の貸付になりますが、自治体の制度融資は金融機関や保証協会など複数の機関が関わるため、審査期間に2~3か月くらいかかる場合もありますので、お急ぎの場合はご注意を。

3.ゲイバーでも融資通るの?
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さて、ここまで融資についてご紹介してきましたが、中には「ゲイバーだと融資申し込んでもはじかれるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。日本政策金融公庫では、たしかに「非融資対象業種」を定めており、その業種の方はそもそも申し込みができない形をとっています(銀行業、保険業、ソープランド、パチンコ業、政治団体など)。
バーは、非融資対象業種に入っていないので、融資申し込みは可能ですが、バー・スナックなどのいわゆる水商売系は、審査が若干厳しめになる傾向はあるようです。さらにゲイバーの場合ですと、LGBTへの理解が乏しい担当者がついてしまうリスクはあるでしょう……。が、融資が通りやすい要件(自己資金が融資希望額の3分の1(目安)以上、その業界で勤務経験がある、過去に自己破産や税金滞納などがないこと等)を満たしていれば、もちろん融資を受けることはできると思います。あとは、事業計画書がどこまでしっかりできているかと、面談時には開業への熱意・本気度も重視されるでしょう。
かみむら会計事務所では、融資可能性診断をした上で、申し込み可能な融資制度のご紹介、申請サポートなどを承っております。気になる方はぜひお気軽にご連絡くださいませ^^

以上、ゲイバー開業に必要なお金のこと、その調達方法について3回シリーズで見てまいりました。これから開業する予定の方が、少しでも参考になったり、やる気になったりしたら幸いです……(ちなみに実際の開業には、不動産の契約や営業許可・深夜営業届出などの細かい手続きも必要ですが、その辺はすっとばして開業資金のことだけをお話している点、ご了承くださいませ)。

次回は、「LGBTは独立開業がおすすめ?(仮)」と題して、これから独立する予定の方に役立つような情報をご紹介したいと思います。お楽しみに!

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かみむら会計事務所は、ゲイバー、ビアンバー、ゲイマッサージ等をはじめとするLGBTビジネスの開業支援、経理、税務申告、節税のご相談などを承っております。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。お問い合わせ内容に「2CHOPOを読んだ」と記載いただけるとスムーズです。

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