第118回 世界初の「トランスジェンダービール」発売!……で、どこがトランスジェンダーなビールなの?

 

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何を言っているか分からないと思うが、ありのままのビールが発売されたらしいぜ。

まきむらよ。

毎週金曜、世界のニュースから性を考える時事コラム「まきむぅの虹色NEWSサテライト」をお送りしております。

今回のテーマは「世界初の『トランスジェンダービール』」です。

★ 世界初・トランスジェンダービール、爆誕! 原料にはなんと……
★ 「ビールになれるのは処女限定」!? 知られざるホップの世界
★ トランスジェンダービールに込められた想いとは

以上の流れでお送りします!


★ 世界初・トランスジェンダービール、爆誕! 原料にはなんと……
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(写真:Brewdog)

11月6日。ロンドンの新宿二丁目ともいえるソーホー地区で、「その発想はなかった」と言いたくなるビールが発売されました。

その名も、「No Label(ノー・レーベル)」。

日本語訳すると無印良品かな?みたいな名前ですが、要は「レッテルを貼らない」という意味が込められたこの商品、なんと世界初の「トランスジェンダービール」なんだそうです。

うん。

で、

どこが?

いったいどこがトランスジェンダー(性別越境者)なビールなのよ、ってなってらっしゃる方もいらっしゃいますよね。

その秘密は、このビールの原料に込められているんです。


★「 ビールになれるのは処女限定」!? 知られざるホップの世界
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(写真:Wikimedia Commons

あなたもご存じかもしれませんが、ビールの原料には「ホップ」という植物のお花が使われています。

んで、ホップのお花というのは、オスの花とメスの花に分かれているんですね。

そこからビールをつくる時、オスの花というのはふつう「おいしくないから」という理由で捨てられてしまいます。また、メスの花も、オスの花から出た花粉を受精してしまうと「劣化した」とみなされて捨てられてしまいます。いわば、ビールの原料として認められるのは、処女の花だけだというわけです。

ある種のアイドルヲタみたいだね!!

……で、話を戻します。

自然界には、オスからメスになったり、メスからオスになったりする生き物がいますね。ホップも例外ではありません。ジェスターホップという種類のホップには、メスからオスに移行するFtMトランスジェンダー的なお花が自然発生する場合があります。

これを原料として生まれたのが、トランスジェンダービールだというわけです。


★ トランスジェンダービールに込められた想いとは
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(写真:Brewdog)

トランスジェンダービールを発売したメーカー側は、こんなふうに語っています。

「(トランスジェンダー的なホップを原料にしたのは)ビールだって、なりたいものになれる。そのことを誇れる。そう伝えたかったからです」

なお、収益は、協賛イベント「Queerest of the Queer」を通して全額寄付され、LGBTs難民支援若年LGBTs支援のために使われるとのことです。

残念ながら2015年11月6日現在、このビールを日本で飲むことはできません。だけど、うまくいくといいわねえ。LGBTsである(とされた)ことを理由に母国や家族を追われるような社会状況が改善され、寄付の必要もなくなった世の中で、あらためて気持ちよくビールを酌み交わせたらいいわ、って私は思います。

……ということで、読んでくださってありがとうございました! また来週金曜日にね。まきむぅでした◎


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