第3回食うために女を装い、ヤルために男を装う、これがアタシの生きる道

行って来ましたよ。毎年恒例、春の2丁目園遊会。お花見というよりはオカマ見に。

前の土曜にさんざん女装仕事で暴れまわった後の、疲れ果てた寝不足オッサン男装でひっそり楽しんでいたのですが、会う人会う人に
「あれ、なんで今日は女装じゃないの?」
と言われて、いちいち「仕事じゃなきゃやんねーわよっ」と返すアタシ。

でもよく考えたら、隣には仕事じゃないのにばっちり女装してポーズをきめるサセコさんがいました。嗚呼。

12_1

20年一緒にお笑い女装デュオをしてきたゲイおじさん二人の中にも、それぞれの変化を感じる春‥‥。

まあサセコさんの性的近況については今後詳しくお伝えするとして(ほぼ嫌がらせ行為)、今回は予告した通り、「ゲイなアタシの女装仕事が増えたことによる変化」という、誰の役に立つのかよく分からないことについて語らせてください。

アタシにとって「女性性」というのは、思春期までは「普通じゃない子と思われたくないから」、ゲイシーンデビューからは「オネエすぎてデキないのはイヤ」という理由で、ずっと隠したい要素でした。

もちろん、隠し切れないオネエ香がいつしか体に染み付いていたので、周年パーティの女装から火が付いて、ジワジワと余興女装の頻度が高まってはいました。とはいえ、月に1回くらい、女子がたまに鉄くさくなる程度に出てくるものだったのね。

それが、数年前からの女装バブルで、妙に需要が高まっちゃって。アタシも求められると感じちゃうオカマなので、いろんなお仕事に精をヌルヌル出していたら、気づいたら週5で女装なんて言う繁忙期まで!

週5のお仕事となれば、もう公的には完全に女。ナオンですよ。

アタシの中の「女」は長いこと、引き出しにしまっておいても、すぐに勝手にガタガタ動きだしちゃって、あわてて「今はだめぇ!」って押さえていたポルターガイストだったのに。

その心霊現象が人気になっちゃって、むしろどんどん開けては見せびらかさなきゃいけないシロモノになったんですよね。

でも仕事で女の引き出しを開けまくった結果、なんとアタシ、プライベートではすっかりタチ(男役)化が進んじゃったの。

そうよ!
アタシのほうがヒゲのガチムチ親父とかをアンアン言わせて掘ってんだよッ!(迷惑情報)

昔から、普段部下を叱りまくっている怖い社長さんが、プライベートのお楽しみでは、M豚になって女王様に虐げられて喜ぶ、なんてネタを聞いたものですが、今はすごーく納得できます。

昼の世界で自身の女性性をひた隠しにして、男ぶって生きなくてはいけない、より多数派のゲイの方が、ゲイバーやベッドの中ではこれでもかって女むき出しになったりするのもそういうことなのかも。

実は、小学生の時にはどうしても使えなかった「俺」という一人称を、親しいゲイ友や彼氏の前では使うようになったという気持ち悪い変化もありました。
(も、もしかしたら一部のおばあちゃんの使う一人称「俺」かもしれないけど‥)

そんなことを考えていたら、ゲイ雑誌バディ編集部員の後輩にあたる女装の桃井アロムさんが、「昔は男っぽく股を開いて座ることができなかったのに、すっかり女装として生きている今は、逆に平気で股を開けるようになった」とツイートしているのを見たり。

これ、自分の中の女性性を認め吐き出したことで、決して無いわけじゃなかった男性性のほうにも素直に向き合えた、ということなのかもしれません。

要するに、アタシの中には、いわゆる男性性も女性性もちゃーんとあったんですよね。

どっちかがダメな子ではなく、どっちの子もかわいがってあげれば良かったんだわ。
年をとっての開き直りもあってか、ようやくブル男とブル美の両方を同じように愛せる気持ちになってきました。ごめんね、ずっとブル美をうちの恥だと思ってたけど、今はあんたのおかげでアタシ食わせてもらってるよ‥‥。

というわけで今は、

お仕事では女性性を出す女形、
色恋では男性性を出すヅカの男役

みたいな使い分けで、女と男の濃縮活用をしています。
そして家でぼーっとしてる時は、けっこうオネエなゲイのおじさん。

これがアタシの生きる道。
腐りかけの果実のいいところ、そういうことにしておけばこれから先もイイ感じ、のはず‥。

それでは(また次回まで)さようなら〜♪

Top