キャシー

キャシーは“世界でゲイが一番住みやすい都市”と呼ばれているカナダ、トロントに暮らすコミュニティソーシャルワーカー。若者にHIVのこと、セーファーセックスのこと、セクシュアリティやジェンダーのことを学ぶ場を提供している。2008年に日本で大学を卒業後、トロントに留学し、2009年に現在の仕事に就く。自由気ままで、セックスポジティブで、ちょっと社会問題にうるさくて、そして恋愛は大の苦手であるゲイのお兄さん。
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 ウェブサイト:http://torontogay69.com

投稿記事一覧

第79回 自分を傷つけた人を許すという選択

  「二度と顔も見たくない!」   いつかそう思った昔の男と座ってまた話している。思い出の中でデートを楽しんでいた私たちは、今や知り合い以上友達以下な関係である。古傷に触れないように、さっきから当たり障りのない小話で気まずい間を埋めている。あんまり昔の話なので、私たちの間に何が...

第78回 片思いの彼と二人目のパートナー

  寒いトロントの冬を乗り切ろうとショッピングモールで暖かいセーターを探していると、密かに片思いを寄せている人が自分に向かって歩いてくるのが見えた。片思いといっても、思春期の初恋のような切実なものではなく、色んな意味でもっと近寄りたいと願うカジュアルな恋だ。しかし、それでも片思いは片思...

第77回 気になるならデートに誘ってしまえ

  結果ばかり考えてしまって行動に移せない。最近そうやって足踏みをすることが増えた気がする。まだ何もしていないのに、既に失敗の光景を頭の中で思い描いてしまう。頑張って全てがうまくいった時の光景を想像しようとしても、それが現実にならなかったらどうしようという不安に邪魔される。歳を取って、...

第76回 過去を取り戻したところで、もう同じものではない

  「出会ったばかりの頃の情熱を取り戻したい!」   最近ときめきがないという友達は倦怠期脱出を目指していた。デートでよく行ったレストランで食事して、お互いに勝負パンツを履いてセックスに励んで、昔のように頻繁なメール交換を試みたが、過去と同じようなシチュエーションに身を置いたと...

第75回 恋人に自分の趣味を押し付けない

  長く付き合っていると恋人同士似てくるという噂は本当だった。お互いに影響されたのか、自分と彼氏のファッションの好みは気持ち悪いくらいにそっくりだ。付き合った当初はそうでもなかったが、今やクローン状態である。冷静にクローゼットの中を観察すると同じような色やデザインばかり。同じブランドで...

第74回 クリスマスのサバイバル術

  クリスマスはキラキラして綺麗だが、残酷な季節でもある。外を歩けばラブラブなカップルだらけで、テレビをつければ幸せそうな家族の映像ばかり。この時期は一人で出歩くのも恐ろしい。薄暗い部屋でカップラーメンを一人で食べながら、嫌でも幸せそうな他人と自分を比べてしまう。イルミネーションの美し...

第73回 最高の自分、どん底の自分、どっちも受け入れてくれる?

  土曜日の夜に羽目を外しすぎて大恥をかいた。賢いお酒の飲み方くらいマスターしたつもりだったが、勢いに任せて空腹を赤ワインで満たしてしまった。最近ストレスが溜まっていたからかもしれない。久しぶりのパーティで浮かれたのかもしれない。理由はどうあれ、トイレで這いつくばりながら便器の中に頭を...

第72回 ポジティブな別れ方って素敵

  「あの二人、別れたのにどうして仲が良いの?」   友達は数年付き合った元彼と別れた後も驚くほど仲睦まじい関係を維持している。破局後もそのままルームメイトとして同じ屋根の下で暮らし続けているし、一緒に外食やショッピングをすることもよくある。側から見れば、付き合っている状態とそ...

第71回 恋愛関係は、量より質

  どうして毎日こんなに忙しいのだろう。そこまで生産的でもないのに、時間がいくらあっても足りないような気がする。この忙しさは現代人の宿命なのかもしれない。そんな現代人同士が恋愛をすれば、お互いの忙しいスケジュールが壁となって顔を合わせるのも大変だ。デートの間もメールやアップデートがスマ...

第70回 信頼関係は時間をかけて築くもの

  「恋人を愛しているから、無条件で信じてあげたい」   そんなナイーブなことを真顔で語る友達を側から見ていると心配で仕方がない。信頼という便利な言葉を使って、交わしにくいコミュニケーションを避ける人があまりに多いからだ。恋人を信じたいという気持ちはよくわかる。世界全体がピンク...
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