能町みね子

自称漫画家・仕事は主に文筆業。27歳でいわゆる性別適合手術を終えて28歳で戸籍変更、現在は女性。著書に『オカマだけどOLやってます。完全版』(文春文庫)『雑誌の人格』(文化出版局)など。

投稿記事一覧

能町みね子の喜怒哀楽【虚】!?

喜怒哀と来て、最後が「虚」です。そもそも喜怒哀楽の「喜」と「楽」は感情として近すぎないですか? ふだんの私の夜中を占めている感情はたいがい「虚」です。だから喜怒哀虚でお願いします。 虚しい。 最近は特に恋愛の話をふられるのが虚しくてたまらない。もう、完全にどうでもよくなってしまいました。これを...

能町みね子の喜怒哀楽【哀】

私は各所でしつこく言っているけれども、テレビのバラエティで、ゲイやトランスジェンダーなどの人を雑にひとくくりにして「オネエ」と呼ぶのが大嫌いです。 「オネエ言葉」という言葉は、おそらく今テレビで使われる「オネエ」よりもはるかに前から使われているし、「誇張された女言葉」という意味でほぼ定義が確立...

能町みね子の喜怒哀楽【怒】

  私はツイッター中毒ですが、ツイート以上にエゴサーチに熱心です。基本的には褒められてるのを見つけてモチベーションを上げるのが目的なんですが、気に入らないことを言ってる人を見つけると腹を立て、大人げなくわざわざ直接文句を言うこともあります。昔に比べるとだいぶ我慢できるようになったけど、一時...

能町みね子の喜怒哀楽【喜】

誤解を承知で言うが……と、文の冒頭をこう書きかけて、「誤解を承知で言うが」という言い方がすごく言い訳じみている気がしたので、「誤解を承知」しないことにします。誤解させないように慎重に言います。私は、誰々がゲイらしい、という話を聞いたとき、うれしくなってしまう。喜んでしまう。 今年のLGBT関係のスキ...

おすぎさんにキスをされた話―③

  体調を心配してくださったあと、おすぎさんは「私たちの時代なんかはダメだったけど、今の子はちゃんと(性別を)変えられるものねえ」と笑顔でおっしゃる。おすぎさんの肌はすべすべで、Aさんと「お若いですよね」なんて驚きながら腕にさわったりしていると、おすぎさんは酔いも手伝ってか、手を握ってくださ...

おすぎさんにキスをされた話―②

  私が「オカマだけどOLやってます。」というブログを書き始めたのは26歳の頃でした。当時、近いうちに性転換手術をしようと思ってお金を貯めていたけれど、手術は夢というより自分にとっては義務で、こんなことに百万ほどの大金をつかうということに私はどうも納得がいっていませんでした。ひとつ、このことを...

おすぎさんにキスをされた話―①

  某知人男性Aさん(ストレート)が或るバーに入ったところ、たまたまそこがおすぎさんの行きつけで、店の人に紹介され、酔ったおすぎさんに何度もキスされたという。 その場の流れで(というのも変な話だが)私をおすぎさんに紹介したいという話になったようで、後日私はAさんとともにそこに行き、おすぎさ...
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